10月5日より放送スタートしたTOKYO MXの『THE HOUSE first season』(毎週月曜 深1:40~2:10)。同番組は、初対面の男女8人によるシェアハウス生活を追いかけるという内容で、スピードワゴン小沢一敬さんとダレノガレ明美さんがスタジオMCを務める。
初回放送では男女12名をメンバーとして集め、メンバー間投票によりいきなり4名を落としたり、ダレノガレさんのコメントにしょっちゅう「ピー」という音が入ったりといったことから、ネット上では「ゲスいテラスハウス」と話題を呼んでいる。
『THE HOUSE first season』や『テラスハウス』の反響から、日本でもシェアハウスという仕組みが知られてきている。しかし、これらはいずれもテレビ番組。実際のシェアハウス生活とはどんなものなのだろうか。
『申込殺到!のシェアハウスのつくりかた』(細山勝紀/著、自由国民社/刊)は8棟60室のシェアハウスを企画・設計・運営してきた細山さんがつづった一冊。本書の中から、シェアハウスの魅力についてご紹介しよう。
シェアハウスとは、年齢も性別も職業も異なる人々が、1戸建てやファミリータイプのマンションを共有(シェア)して暮らすライフスタイルのこと。鍵つきの個室によりプライベートな空間を確保する一方で、キッチンやリビング、トイレ、浴室などは共有するという形をとる。
ではシェアハウスで暮らすことの魅力は何なのか。まず挙げられるのは、ひとり当たりの家賃が一般的なワンルームマンション程度で済むにもかかわらず、広々としたリビングや浴室などを使える点。また様々なバックグラウンドを持つ人と暮らすことで新たな発見や刺激を得られる点に魅力を感じる人も少なくないという。
となると、「どんな属性の人たちと暮らすのか」によって、シェアハウスの魅力はかなり変化することはすぐに想像できる。実際、本書のなかにも、属性をかなり絞った上で居住者を募る、様々なタイプのシェアハウスが紹介されている。たとえば、音楽好きの仲間が集うシェアハウス、起業を目指す若者が集まるシェアハウス、シングルマザー専用シェアハウスなどだ。
今後さらに、新たなタイプのシェアハウスがどんどん生まれてくれば、その普及スピードに加速がつくかもしれない。
メディアでの露出も増え、数年前にくらべれば、シェアハウスというライフスタイルもさほど珍しいものではなくなった。とはいえ、いざ周りを見渡してみると「シェアハウス経験者がいない」という人も、まだ少ないだろう。本書はそんな人にとって、シェアハウスの実態を把握できるという点で重宝できる一冊といえる。
(新刊JP編集部)
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