社内共通語が英語になったり、海外転勤や海外出張が決まったり、人事異動で上司が外国人になったり、M&Aで同僚が外国人になったり、取引先の担当が外国人になったり……。仕事で英語が必要なるシーンは最近増え続けています。
とはいえ、仕事をしながら英語を身につけるのは、時間もお金もかかり、本当に大変なこと。できることなら通勤時間やちょっとしたスキマ時間で気軽に身につけたいですよね。
30年以上にわたり何万人もの日本人に英語を教えてきた、デイビッド・セイン氏は、著書『聞くだけでネイティブに伝わるビジネス英語を身につけるCDブック』(アスコム/刊)で提案しているのは、耳から英語を入れる勉強法。1日2~3分程度聞くだけで、仕事の現場で使える英語フレーズを身につけていきます。
■普通に勉強していたら身につかない、多様なビジネス英語
日頃から英語を勉強していたとしても、いざ実戦となるとちょっとした一言フレーズが出てこなかったりします。ビジネスとなるとなおさらです。
たとえば、「今のところ順調です。」というフレーズ。そんなに難しい言い回しではないと予想できますが、なかなかフレーズが浮かびません。
こういう時、良く使われるのは「So far so good.」。仕事の進捗を聞かれたり、長い説明の途中でわかっているかどうかの確認を求められた時の定番表現です。
朝のあいさつに始まり、外出時の声かけ、遅刻や休みの連絡、電話の受け応えや取り次ぎといった日常的なものから、会議での司会進行、プレゼンや商談のうまい進め方、お土産を渡すときのひとことなど、仕事での英語のコミュニケーションはこうした定番表現や常套句で構成されていると言えます。ビジネスシーンのさまざまなシチュエーションにマッチしたフレーズがパッと頭に浮かぶようになれば、英語を理解するだけでなく「使いこなす」自信がつくはずです。
そして、これらは文法的に理解するのではなく、ある程度「丸暗記」する方が効率的です。スキマ時間にできるということだけでなく、学習効率の観点からも、情報を耳から入れていくという方法は英語学習とマッチしているのです。
■英語は耳から覚える言葉
そもそも、かねてから英語は「耳から覚えると効率が良い」といわれています。それは、英語は音声が重視される言葉だから。音から覚えた方が英語の音を聞き取る力が早く身につく上、英語を話すうえで欠かせない単語の音がわかり、まねることができるので、使えるようになるまでが早いのです。日本人が言いたいことが、どう英語で言えばネイティブにちゃんと伝わるのか、ということをCDを通じて着実に身についていきます。
英語を使った仕事をしたい、海外で暮らしてみたい、外資系に転職したいなど、今後もっともっと英語力を必要とする人は増えてゆくはずです。こういう人は英文を読解したり、英語でメールを書くといっただけでなく、対面や電話で自分の気持ちや状況を正確に伝える力が求められます。そのためには、この本で紹介されているような定番の言い回しが強い味方になってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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