「天に唾する」「吐いた唾は飲めぬ」「唾で矢をはぐ」「虫唾が走る」などなど、「唾」という言葉には何となく汚いイメージがついてまわります。でも、この唾=唾液は実はとても重要な役割があることが、最近の研究で分かってきています。
基本的には、唾液はたくさん出る方がいいとされていますが、心身の様々な要因によって唾液の分泌は減ってしまいます。
鶴見大学の斎藤一郎教授の著書『健康に長生きしたければ 1日1曲歌いなさい』(アスコム刊)によると、その唾液を増やすために有効なのが「歌」なのだとか。
斎藤教授の研究によると、60歳以上の男女を対象に、カラオケを歌った前後での口の状態を調査したところ、歌の好き嫌いやうまい下手に関係なく、歌った後は唾液の分泌が増える傾向があったといいます。
手軽に、楽しく続けられることを考えると、毎日1曲でも歌を歌うことは、健康維持のためにもいい習慣だといえます。
そして、歌って唾液の分泌を増やしておくことで得られる恩恵は思いのほか多いのです。
本書で挙げられているだけでも
・感染症の予防
・認知症の予防
・噛む力、飲み込む力の向上
・免疫力アップ
など実にさまざま。
これからの季節、寒くなると、どうしても外出がおっくうになります。そんなときは、友だちを誘ってカラオケに出かけるだけでも、体調管理・健康維持に一役買ってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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