異性にモテる男について話す時、必ずといっていいほど出てくるのが「色気」という言葉だ。
この「色気」がある男は、金がなかろうと、顔が悪かろうと、結婚していようと関係ない。女性の方が放っておかず、「遊ばれてもいいから」と寄ってくる、と語るのは『「男の色気」のつくり方』(あさ出版/刊)の著者でライフスタイルコンサルタントの潮凪洋介氏だ。
潮凪氏によると、収入も肩書も学歴も超越した「オスとしての魅力」としかいいようのないものを備えた男は確実に存在し、男なら誰でも憧れる「一夜限りのアバンチュール」はその種の男にしか起こらないという。では、何が「色気」を演出し、何が「色気」を失わせているのか?
■「学歴」も「金」も「肩書き」も…自慢が色気を殺す
何かにつけ肩書きや育ちの良さや学歴を自慢する男は、まずまちがいなく色気がない。
そんなことを自分から話したところで、相手からしたら「すごいですね」という社交辞令くらいしか返しようがなく、場の空気も白けてしまう。たとえその自慢が本人の努力の結果だとしても、自慢した瞬間からただの“痛い人”になってしまうのだ。
自分の魅力に自信があれば、学歴も金も肩書きも「付属品」にすぎない。そんなものについてわざわざ話題にしようとは思わないものだ。
■「女性の裏切り」にどう対処するか
男女間には不義や裏切りはつきものだといっていい。浮気がその最たるものだが、こんな時にどう対処するかで、男の色気が決まる。
色気のある男は、たとえ女性からの裏切りにあっても執拗に責めたりはせず、あっけないほどクールに受け流す代わりに、自分も堂々と他の女性に乗り換えたりする。
これは決して「報復」などではない。「変わりゆくのはお互い様」と考えているため、「裏切られること」に対して寛大なのだ。
執着心や独占欲をむき出しにする男に色気は宿らない。このことは男なら覚えておいて損はないだろう。
■「色気のある男」の傲慢さ
「色気のある男」の対義語は「色気のない男」ではない。
では何かというと「ただのいい人」だ。
「色気のある人」は物事の判断基準が「自分の感性」だ。だから、好きな人を見つけては人間関係の幅を広げていくし、トラブルになりそうならサッと離れる。決して媚びることはなく、「誰とでも仲良く」などとは絶対に考えない。ある意味傲慢な生き方だが、そこが「ただのいい人」とは決定的に違う、「色気」の源泉なのだ。
生まれ持ったものや育った環境が「色気」に影響することは否めないが、「色気」を持って生まれた男が自然にできていることを、よく観察して身につけることはできる。本書はまさにその視点で書かれており、男としての魅力を今から磨く一助になってくれるだろう。
「色気がない男」からは、努力次第で抜け出すことができるのだ。
(新刊JP編集部)
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