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「仕事やめたい」と思ったときの対処方法 新人編

 入社式から早1ヶ月弱、新入社員の方々はもう職場に慣れたでしょうか。もしかしたらもうバリバリやっているという人もいるかもしれません。

 特に営業部に配属となった新人の皆さんは、先輩の同行で現場を見学するだけでもドキドキものであるはず。では、心の中で渦まく不安や自信のなさをどのように乗り越え、どんなスキルを身につけていけばいいのでしょうか。
 『最高の営業デビュー』(佐藤昌弘/著、日本実業出版社/刊)は新人営業マンとしての基礎を叩きこんでくれる一冊。著者の佐藤さんはセールスコンサルタントとしてこれまで累計3000件以上のコンサルティングを行い、研修も人気です。
 今回は本書の中から、メンタル面の克服方法についてご紹介しましょう。

■営業デビュー前の「不安」は現場に出ないと消えない
 まだ営業に出たことがない新人の皆さんは不安を感じているはずです。「いきなり飛び込んで大丈夫なのかな」「ちゃんと上手くできるかな」…こういった感情を拭い去るにはどうすればいいのでしょうか?
 結論から言うと、現場に出ない限り不安は消えません。なぜなら、何に対して不安なのかの対象が分かっていないからです。現場に出て初めて、何がダメなのか、怖いのかがはっきりと見えてきます。それを佐藤さんは「恐怖」と呼び、「不安」から「恐怖」に転換することで、「どうやればうまくできるのか」を考えることができると述べます。
 営業デビュー前の「不安」は、誰もが感じるものであり、それを消す方法は一つしかありません。不安でも飛び込んでみることが大事なのです。

■「自信のなさ」は学習体験で乗り越える
 「自信がありません」というのも新人営業の声でよく聞かれる言葉。どのようにすればこの問題を克服できるのでしょうか。
 佐藤さんは「失敗は努力によって克服することができる」という学習体験こそが自信となっていくと指摘します。どんどんチャレンジし、失敗を繰り返しながら克服していくことが、自信につながるのだと理解しましょう。ただし、同じ失敗でも、取り返しのつかない失敗はダメですよ。

■仕事をやめたくなったときの対処法は?
 毎日の仕事の中で「この仕事(会社)、もうやめたい」と思う時があるはずです。そんなとき、心の中では何が起きているのでしょうか? 佐藤さんは、「自分自身の期待と現実のギャップが大きすぎるために耐えられなくなる」ときに、人は仕事をやめたくなるといいます。
 「私はできるはず」「私を大切に扱ってほしい」こうした自分への期待は誰もが持っているものですし、持つことが悪いことではありません。しかし問題なのは過度な期待です。自分に対する期待が高すぎると、いざ現実と直面したときに「こんなはずじゃなかった」とショックを受けてしまいます。
 自分に対する期待が過剰な場合は、その期待を適度に下げつつ、現実を引き上げる努力をしましょう。

 いかがですか? 不安だったり、自信がなかったり、仕事をやめたいと思ったりする心理は誰にでも起こるものですし、先輩や上司もそういった道を乗り越えて今に至っているはずです。
 充実した新人時代を送るために、本書は参考になるはずです。
(新刊JP編集部)

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「仕事やめたい」と思ったときの対処方法 新人編

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