人間関係や仕事がうまくいかないという悩みは誰もが持っていることだろう。そういった悩みを解決するにはどうしたらいいのだろうか。
日本では昔から「真我」のことを仏性や内なる神などと呼んでいる。
『真我に目覚めれば願いが次々と叶う』(原久子/著、ロングセラーズ/刊)の著者である原氏は、真我とは私たちの意識の本質のことだと述べる。
この真我とつながる生き方は、愛、感謝、喜びに満ちあふれている。自分をあるがままに受け入れ、愛し、周囲との結びつきを強く感じながら生きていくことができるようになる。自分自身を愛することによって、他者の存在を自然と受け入れられるようになり、人間関係はより良いものに変わっていくのだという。
本書では、真我に出会う方法や真我が私たちの内側に存在していることを実感できる方法を紹介する。
■「傍を楽にする」と思うことが仕事運を高める
真我の協力を得ると、仕事や人間関係の運気アップにつながると原さん。
仕事運を上げるためには、まず傍(はた)を楽(らく)にするという気持ちで働くこと。働くと言う語源は、自分がそこに存在することで周囲を楽にすることを意味する。まずはこの気持ちで仕事をすることが大切だ。また、感謝の深い人も運を良くする人となる。仕事には必ず相手がいる。関わる人に対して感謝のない人は発展しないということだ。
また、仕事を行う上では目的意識が必要だ。その日にやるべきことは、朝、もしくは前日の晩に紙に書き出し、終わったものを消していく。そのように目的意識を持って働いている人は、仕事運が速くなり、いい仕事が次々と来るようになり、仕事運を上げることにつながる。
■相手を変えようとしても変わらない
生活する上で、人間関係の悩みはつきもの。仕事も夫婦関係も、パートナーとどのような関係を築くかによって大きく変わる。
恨みや妬み、謗り、愚痴などを抱えたまま生活していると、どんな人と関わっても喜びも感じられず、感謝の気持ちも生まれない。人間関係の悩みを解消することは、運気を上げて幸せになる基本となる。では、具体的にどうすればいいのか。
まず、原則は相手を変えようとしないこと。人間関係で悩む人の大かたの原因は「相手がこうなってくれたら」と、相手が変わることを望んでいることにある。一生涯待っても相手が変わる保証はない。変わることのない相手を変えようと思うのであれば、その人は一生、その人間関係で悩み続けることになる。
もし、相手に対して悩みや怒りが出たときは、まずはそのことを認めること。そして、その怒りをじっと感じ取り、何に怒っているのか、ノートなどに書いていく。マイナスの感情をとことん極限まで感じ取ると、不思議なことに感謝のエネルギーに変わったり、マイナス感情は消えるのだという。怒りを溜めて爆発して人を傷つけてしまう前に、自分の中で怒りを解消する必要があるのだ。
仕事も人間関係も、周りの状況や環境があるにしても、物事や人に対して自分がどういう気持ちで、どのような行動をとるかで、今後は決まってくる。まずは意識の本質である真我を知ることが重要なのだろう。
(新刊JP編集部)
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