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ビジネスで使えるプロフィール、使えないプロフィール

 SNSの普及によって、自分のことを説明する「プロフィール」の重要性が高まっています。特にビジネスでSNSやブログを活用している人にとっては、ひととなりがビジネスの決め手になることがある以上、手を抜けないはずです。

 “仕事が取れる名刺の専門家”の福田剛大さんは新刊『絶対に選ばれる! 「ビジネス・プロフィール」のつくり方』(同文館出版/刊)で、仕事を呼び込むための強力な武器となるビジネス・プロフィールのつくり方を公開しています。
 こうしたビジネス・プロフィールに特化した内容の本は他に例がなく、貴重な一冊といえますが、どうして福田さんはプロフィールの本を書こうとしたのでしょうか。フリーランス&起業必読のインタビュー前編をお送りいたします。
(新刊JP編集部)

■良いプロフィール、悪いプロフィール、その違いとは?

―福田さんは“仕事の取れる名刺の専門家”として活動されていますが、今回の著作ではビジネス向けのプロフィールの書き方に特化して書かれています。まずは、プロフィールに着目した経緯、理由からお聞かせください。

「一つは、8年間、名刺の専門家として名刺作りをしてきた中で、名刺にプロフィールを載せることの重要性を強く感じたことにあります。自分自身、プロフィールを名刺に載せてから(名刺を渡した)相手の反応が良くなったこともあって、相手に自分のことを覚えてもらう強い武器になると思っていたんです。また、2年前からビジネス・プロフィールに特化したセミナーを日本全国で開講してきたのですが、それがすごく好評をいただいたので、一冊の本にまとめようとしたのがきっかけです」

―ビジネス・プロフィールの書き方について触れている本はありますけど、まるまる一冊というのは珍しいですよね。

「僕の知る限りだと、前例がないんです。だから、実務レベルでも、セミナーレベルでもプロフィールの書き方を教えている自分ならば書けるんじゃないかと思ったというのが、この本を書いた理由ですね。今はSNSやブログなど、個人がメディアを持つ時代になったので自分が何者かを説明するプロフィールの重要性が増してきていますし、ニーズもあるのかな、と」

―確かに以前に比べて、そういったところで自分のことを書く機会が多くなったように思います。

「ただ、メディアはプロフィールを書く枠を提供してくれるだけで、書き方までは指南してくれません。SNSやブログをビジネスで活かそうとするならば、実はその部分がすごく大事です。どう書くかによってお客さんの反応がだいぶ変わってきます。そのための方法をこの本の中でまとめた、ということですね」

―ビジネス・プロフィールをしっかりと書くことで、具体的にどのようなことが変わるのか教えていただけますか?

「まず、自分がこれまで何をやってきたのかが整理できますよね。普通に働いているだけでも、意外にいろいろな経験をしているものです。その上で、そのプロフィールが誰に読まれるのかということを意識して書いていけば、お客さんの反応が変わってきます。一番大切なのはそのプロフィールに共感してくれる人が増えて、ビジネスにつながるということですね」

―確かに誰かとビジネスをする際に、人柄で決めるという人もいますよね。

「そうなんですよね。似たような経歴が並んでいた場合、最終的には心に魅かれるものがあるかどうかだと思います。プロフィールはその部分でとても効果的なんですよ」

―この本の冒頭には福田さんが最初に書かれたプロフィールが「幼少~大学編」「激闘編」と2部構成で7ページにわたって掲載されています。これだけでも一読の価値ありと思うのですが、プロフィールを書く際に気を付けていることはなんですか?

「なぜ自分はこの仕事をしているのかというところは意識していますね。今に至るまでにどんな紆余曲折が自分にあったのか。
僕の場合、もともとうつ病になっていた時期があって、コミュニケーションの恐怖を克服するために、名刺を活用したんです。名刺があったからこそ今の自分があるし、そのときに名刺はすごく効果を発揮するということを肌で実感しました。それを元に自分をアピールする名刺を作るためのノウハウを編み出して、それをプロフィールに入れたら多くの人が共感してくれたという経緯があるので、そこの部分はちゃんと書こうと思っています」

―非常に“読ませる”プロフィールだと思いました。

「本の冒頭に載せたプロフィールは、ブログを始めた頃に書いたものですから、実績は一切なかったし、とにかく名刺に対する想いを詰め込みました。逆にそれが良かったのか、僕に声をかけてくれるお客さんが増えて…自分は恵まれていますね」

―プロフィールの良し悪しはどういったところで生まれるのでしょうか。

「ビジネス・プロフィールということを考えれば、仕事に結びつくものかどうかというのが一番の判断基準になると思います。自分のプロフィールがライバルとの競争を勝ち抜く最後の一手になることもあるだろうし、そもそも自分の印象を決める入口にもなるものですから。読み手を想定して書いて、その通りに読み手が行動してくれるようなプロフィールが良いプロフィールだといえると思います」

(後編へ続く!)

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