会社員としての収入のほかに、「不労所得」として家賃収入があったら、あるいは働かずに家賃収入だけで生活していけたら、こんなにすばらしいことはありませんよね。
しかし、土地を買って、アパートやマンションを建てて(または分譲マンションを買って)…という手順を考えたら、初期投資に途方もない額のお金がかかることは明らか。
「大家さんになれる人は、昔からの地主かお金持ち」というのが多くの人の共通認識でしょう。
しかし、廃屋を格安の値段で買い取って、リフォームしたうえで人に貸すということなら、普通の会社員の貯金でもなんとかなるかもしれません。
今回は『利回り70%超! 廃屋から始める不動産投資』(岡田のぶゆき、小嶌大介/著、ぱる出版/刊)から、著者の一人である小嶌大介さんが体験した実例を紹介します。
■柱が朽ち果てた廃屋を90万円で購入
小嶌さんもまた、元々は普通の会社員で、マイホームを買ったばかりということもあって、不動産投資を始めるにあたっての資金は十分とは言えませんでした。
そこで目をつけたのが廃屋をはじめとする「格安物件」。小嶌さんは1974年築の木造2階建て、約60平米の連棟式住宅(テラスハウス)を買い取りました。その値段はなんと90万円。この他に、仲介した不動産業者に、手数料として18万円ほど支払いました。
物件が安く手に入ったのはいいですが、建物内は雨漏りや柱の腐食などでボロボロ。トイレは汲み取り式でした。とてもそのまま人に貸せる状態ではありません。
小嶌さんはこの物件を人が住める状態にするために、50万円という予算でリフォームすることにしました。それも、業者に頼まず、自分と鉄工所を経営していた父親の二人で。
このリフォームですが、小嶌さんはただ古びた箇所を修繕するだけでなく「オシャレな中古住宅」として生まれ変わらせることで、風変わりな物件としての需要を期待していました。そのため、大がかりな工事となりましが、半年後には無事リフォームが完了。
「似た物件がないので、募集してみないと入居希望者があるかわからない」と不動産業者に言われたものの、見事付近の相場の倍家賃で新婚夫婦の借り手がついたそうです。
ここまでにかかった初期投資は160万円ほど。
父親の助けがあった小嶌さんですが、リフォーム業者を使ったとしても200~300万円で済んだはずです。これなら、サラリーマンが何とか集められる、現実的な額でしょう。
今回取り上げたのは、あくまで成功例であり、廃屋や不動産業者が持て余している物件をリフォームして賃貸に回すというのは、それなりのリスクも伴います。
もちろん、本書にはそういったリスクの種類と、それぞれへの対処法が明かされていますので、「自分にもできる」と思った方は参考にして、まずは廃屋物件探しから始めてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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