「北の国から」を国民的なドラマにまで育て上げ、今は高齢者ドラマ「やすらぎの郷」、そして「やすらぎの刻~道」を手がける脚本家の自伝的エッセー。
氏の歩みは平坦(へいたん)ではなかった。本来ならスポットライトを浴びるはずの大河ドラマに起用されたが、NHKの体質と合わずに途中降板。脚本家としては再起不能と思い詰め、トラックの運転手で食べていくとまで決心する。そんなドラマを地で行く波瀾(はらん)万丈の人生。そして、苦しい時を共にしてきた〝テレビ屋〟たちや無名の協力者に助けられて、幾多の感動的なドラマを創り出していく舞台裏が興味深い。
笠智衆、大滝秀治、田中絹代ら名優たち、親しかった渡哲也、大原麗子、地井武男らの知られざる一面も面白い。誰もが真剣勝負で関わるからドラマは面白くなり、感動を呼ぶ。最近の視聴率至上主義によるドラマ作りにはそんな情熱が希薄と苦言を呈する。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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