まもなく祇園祭のシーズンだが、京都の観光客が爆発的に増加しているらしい。本書は、日本で最初に板前割烹(かっぽう)をはじめた「浜作」の三代目主人が、そんな観光バブルに浮かれる京都の料理界について、次のような痛烈な批判を繰り広げた1冊である。
"刹那の芸術"である京料理・日本料理は極東の郷土料理にすぎないから、グローバルスタンダードにはなりえない。ところがお客さまに迎合するあまり、換骨脱胎して元来のよさを台無しにしているのではないか。日本料理はその程度のものかと思われたら、それこそ将来に禍根を残す――。「旨いもん食うなら浜作へ行け」と、かつて北大路魯山人が言っていたそうだが、文章のほうも、料理に負けず劣らず、旨くて、しかも見識がある。
ミシュランガイドについても、自店が二つ星を取得していながら、「名店・老舗の料理を評価できるとは思えない」と手厳しい。産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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