警察小説がブームとなってから久しいが、このジャンルに新たなる魅力を注ぎ込む作品がまた一つ誕生した。著者は若者向け小説新人賞からデビューしたが、本作の刊行にあたって、ペンネームを変更して新作に挑んだ。
失踪した女子高生が、監禁の末に餓死した遺体で発見される。有力容疑者を追及するも、自白強要の取り調べが暴露され、捜査は難航する。解決を焦る女性刑事・松嶋千奈美の前に遊撃捜査班を名乗る加文字という刑事が現れる...。
違法ギリギリの捜査手法によってでも、悪を捕えるようとする刑事たちには賛否が分かれるであろうが、緻密なアリバイトリックを駆使する悪辣(あくらつ)な犯罪者を追い詰める様は、従来の警察小説にない爽快感がある。ベテランによる警察小説ブームが一段落した現在、新しい風を吹き込む有力な新人作家が、異なるジャンルからまた1人誕生した。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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