本を知る。本で知る。

「砂丘の蛙」柴田哲孝著

  殺人犯として9年間の刑期を終えた崎津が千葉の刑務所を出所直後、神戸で殺害された。さらに、9年前の事件を担当した東京・石神井署の刑事、片倉が何者かに刺される。2つの事件は関係しているのか―。
 定年を控え、刑事の職務より新人刑事の指導係が多い片倉は、かつて面倒をみて、今や若手のエース級になった柳井と地道な捜査をはじめる。
 服役中の崎津から送られてきた手紙を読み返した片倉は、当時は読み飛ばしていた暗示と思える箇所や謎に次々と気づく。戸籍にはいない“妹”の存在や、自分の境遇をたとえた「砂丘の蛙」という言葉…。片倉らは東京から神戸、島根、そして鳥取へと捜査の手を伸ばす。やがて、事件の背後におぞましい世界が浮かび上がる。
 ベテランの味で難事件を解決する「驚愕(きょうがく)必至」の推理小説だ。

書名:砂丘の蛙
著者:柴田哲孝
発行:光文社
定価:1600円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?