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「大班(タイパン)」加藤鉱著

  中国で20年以上のビジネスを成功させ、彼らに「大班」と尊敬されている日本人の痛快で波瀾(はらん)万丈なビジネス小説。主人公・千住は実在の人物をモデルにしており、次々おこる事件もすべて実話をもとにしている。
 「だます奴(やつ)より、だまされる方が悪い!」という心情の中国人を相手に、だまされ、利益を抜かれる日本企業。昼間は官僚、夜はマフィアのボス、2つの顔を使い分ける中国人エリートたちといかに渡り合い、連携し、ビジネスで勝ち抜いてきたのか。
 実際の工場でのトラブル解決や、本社の経営陣との葛藤、中国人のデモへの対応などビジネスの実践的ヒントにあふれ、香港返還から近年の中国経済の変化や、中国人の本音がうかがいしれる内容。
 国や体制を信じない中国人と真の信頼関係を築くにはどうしたらよいのか。主人公の峻烈さと誠実さを合わせもつ生き方に深く共感することだろう。ビジネスマン必読の書だ。

書名:大班(タイパン)
著者:加藤鉱
発行:集英社
定価:1600円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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