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「ギャンブル依存症」田中紀子著

  ベネッセ個人情報流出事件、大王製紙元会長特別背任事件、ガーナ大使公邸闇カジノ摘発事件、武富士弘前支店強盗殺人放火事件、市川一家4人殺人事件…。これらはその背景にギャンブル依存症があると報道された事件である。
 2014年8月に厚生労働省が発表した、「病的ギャンブラー」が日本では成人全体の4.8%いるという数字。諸外国の0.5~2.0%程度と比べてあまりにも高く、大きな話題となった。
 通称カジノ法案が審議される現在、ギャンブル依存症者対策も待ったなし、というところまで迫っている。依存症は本人だけでなく、家族の人生や勤め先の会社までも狂わせてしまう。ギャンブル依存は意志や根性ではなく、「治療すべき病気」として対処すべき問題である。罹患(りかん)者の多さでは、もはや「国民病」とも言えるギャンブル依存症。その実態と対策現場最前線を丁寧にまとめている。

書名:ギャンブル依存症
著者:田中紀子
発行:角川新書
定価:800円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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