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「中国との付き合い方はベトナムに学べ」中村繁夫著

  ビジネスから外交まで中国相手の交渉下手が目につく。そんな日本人が最も模範とすべきは、外交で大国相手にも決してひるまず、高度な交渉術にたけている「ベトナム」だ。
 ベトナムという国は、ベトナム戦争でも国際社会を味方につけて終結に導いた。中越戦争でも中国の侵略軍を見事に撃退。最近でも中国によるパラセル諸島近海での侵奪についても、国際世論をうまく導いている。
 日本の「レアメタル王」として世界102カ国を舞台に数多くの交渉の舞台に臨んできた著者は、ベトナム人のしたたかで粘り強い交渉術が日本人に最も参考になることを説く。ときにはベトナム人や中国人相手に痛い目に遭ってきた著者のリアルな経験は、本書の読みどころ。
 ベトナムを“触媒”に日本人が交渉事で中国をはじめとする世界で優位に立つ術は、発想の転換を迫られるだろう。

書名:中国との付き合い方はベトナムに学べ
著者:中村繁夫
発行:SB新書
定価:800円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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