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「ウイスキーとダンディズム」竹鶴孝太郎著

  大好評のNHK朝のテレビ小説「マッサン」の主人公・亀山政春は、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝がモデル。その政孝の孫・竹鶴孝太郎氏が祖父について書き下ろしたのが本書だ。
 竹鶴政孝氏は徹底した本物志向の持ち主で、イミテーション・ウイスキーの時代に、本場の味をとことん追求。良い水が豊富で夏も涼しく、スコットランドに風土が似た北海道余市町で株式会社大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を創業したが、こだわったのはそれだけではなかった。趣味の釣りは、さおが200-300本にもなるほど道具に凝り、鮎釣りの会を自ら主宰し、その薫り高い鮎で来客をもてなすといった具合で、それはほかの趣味や食生活、ファッションなどでも同様だった。
 孝太郎氏にも「ラベルに惑わされるな」と教え、子供のころからウイスキーの香りを嗅がされたというエピソードも語られる。

書名:ウイスキーとダンディズム
著者:竹鶴 孝太郎
発行:角川oneテーマ21
定価:800円+税

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