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「ディス・イズ・コリア」 室谷克実 著

  夕刊フジで「新・悪韓論」を連載する著者が、今年4月に韓国・珍島(チンド)沖で発生した旅客船「セウォル号」の事故をテーマに、大事故の背景にある、韓国社会に根付いた腐敗システムをあぶり出す。
 「造船大国」を自称する韓国だが、セウォル号は日本のフェリーを中古で買い取り、改造したものだった。儒教文化が根付く韓国では、手が汚れる仕事を嫌い、凝った技術とコストが必要な客船の製造は最も苦手とする分野になるという。
 また、船のバランスを崩すほどの安全を度外視した改造も安易な「ケンチャナヨ(大丈夫だ)」文化がもたらした弊害だと指摘する。安全管理を監督する公的組織も船会社とズブズブで機能しなかったことが露呈し、韓国社会にはびこる官民の癒着と腐敗も大惨事の要因とする。事故から見えた韓国社会のほころびをつぶさに掘り起こしている。

書名:ディス・イズ・コリア
著者:室谷克実
発行:産経新聞出版
定価:850円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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