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「条約で読む日本の近現代史」 藤岡 信勝 編著

  幕末の開国以来、日本は諸外国との交渉で、それぞれの国の勝手な国益を押しつけられ、悪戦苦闘の歴史だった。それを端的に示すのが日本が外国と締結した23の条約だ。それぞれ締結に至った時代背景、交渉経過、条文の内容、その後の歴史に与えた影響、エピソードを添えて日本の近現代史を浮かび上がらせたのが本書。
 不平等条約を結ばされた幕府の役人は、果たして無知・無能だったのか。日朝修好条規とは本当に砲艦外交の結果だったのか。なぜ日英同盟は破棄されたのか。対華二十一カ条要求とは、それほど理不尽なものだったのか。なぜアメリカを硬化させてまで日独伊三国同盟を結んだのか。日韓基本条約締結に向けた先人の知られざる労苦とは。1854年の日米和親条約から1972年の日中共同声明まで、読み解くうちに隠された歴史の真相が次々に明るみに出てくる。難しい歴史の転換点にこそ参考にしたい舞台裏の情報満載だ。

書名:条約で読む日本の近現代史
著者:藤岡 信勝 編著
発行:祥伝社新書
定価:860円+税

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