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「渋沢栄一の経営教室 Sクラス」 香取俊介、田中渉 著

  ひところ関連書が次々に出版されたドラッカーにも影響を与えたのが「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一だった。本書は、渋沢の経営哲学「道徳経済合一説」が書かれた『論語と算盤』の世界をドラマチックなSF仕立ての小説として分かりやすく説いた。
 主人公は現代を生きる高校生。父親が事業に失敗し失踪。進学校から定時制への編入を余儀なくされたある日、突然意識を失い目覚めたのは幕末の血洗(ちあらい)島だった。若き日の渋沢に拾われ、「富とは何か?」「起業とは何か?」「人生の目的とは?」を学びとる。再び現代に戻って病気の母親を救うために起業を決意。そこにゴーストのごときシブジイ(渋沢)が再び現れて、数々の助言で難局を乗り越える・・・。
 お説教臭さがないのは、有名脚本家と人気作家コンビのなせるワザ。

書名:渋沢栄一の経営教室 Sクラス
著者:香取俊介、田中渉
発行:日本経済新聞出版社
定価:1600円 +税

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