本を知る。本で知る。

「1950年代生まれの逆襲」 福井 次郎 著

  1950年代生まれは「団塊の世代」と「新人類」の間に挟まれた、はざまの世代である。この世代を本書は「ベルエポック(よき時代)」世代と呼ぶ。つまり、子ども時代は高度経済成長期にあたり、右肩上がりに生活は良くなっていたし、科学技術は進歩し、輝かしい「未来」が見えていた・・・はずだった。しかし、その世代に、今、深刻な危機が訪れようとしている。
 著者はまさにベルエポック世代ど真ん中の1955年生まれ。同い年には明石家さんまらがいる。この世代を襲う災禍とは、就職しない、結婚しないなどの子ども世代の問題だ。同時に老人となった親の介護も必要になってくる。そして終身雇用は遠い昔、自身に迫るリストラの危機、熟年離婚の危機もある。そうした事柄を描く筆致が妙におかしい。切り抜ける方法を含め、同世代人は苦笑しながら共感するだろう。

書名:1950年代生まれの逆襲
著者:福井 次郎
発行:言視舎
定価:1470円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?