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「探訪 日本の名城 下巻 戦国武将と出会う旅」 濱口和久著

  築城の名手、というと誰を思い浮かべるか。加藤清正や藤堂高虎といった武将が有名だが、もう1人名前をあげるなら、大河ドラマで取り上げられている黒田官兵衛が入る。
 官兵衛が自ら手掛け、居城とした福岡城は、清正に「自身の城(熊本城)は3、4日で落ちるが、福岡城は30~40日は落ちない」と言わしめるほど。もう一方の居城、中津城も日本三大水城に数えられ、彼の築いた城がいかに優れていたかがうかがえる。
 本書ではその2城に加え、官兵衛が関わった高松城、名護屋城、広島城、大河ドラマの舞台の姫路城を掲載。他にも江戸城、名護屋城を含め50城を、現地の様子から城の歴史まで、著者撮影の写真を交えルビ付きの読みやすい文章で紹介している。
 ガイドブックとして本書を手に各地を巡るもよし。入門書として武将や城郭に思いをはせるもよし。上下巻そろえ、全国の名城の魅力に触れてほしい。

書名:探訪 日本の名城 下巻 戦国武将と出会う旅
著者:濱口和久
発行:青林堂
定価:1680円

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