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「象の墓場」 楡周平著

  写真、映画のフィルムの基本サイズから利益7割という高収益のビジネススタイルまで、フィルム産業の全てを作り上げたアメリカのエクセレントカンパニー、ソアラ社。
 1992年、働き盛りのソアラ・ジャパン社員最上栄介は、新事業のデジタル商品販売戦略を命じられる。しかし、まだパソコンも高価で1人1台ではない時代。デジタルがどこまでアナログ製品と取ってかわるのか、安定した大企業ソアラ社の人間は誰も気づいていなかった。
 小回りのきかない大企業病。全く読めぬ消費者のニーズ。そしてフィルムが要らない「デジカメ」の爆発的普及。次々と降りかかる難問に最上は立ち向かうが―。
 かつて著者も勤務し、2012年に連邦破産法の適用を申請し経営破綻したコダック社をモデルに、巨大産業が破壊され尽くす姿を一社員の視点で描くスリリングな企業小説。

書名:象の墓場
著者:楡周平
発行:光文社
定価:1890円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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