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「TPPで激増する危ない食品!」 石堂 徹生著

  年明け早々、農薬・マラチオンの混入、ノロウイルスの集団食中毒に驚かされたが、さらに怖いのはTPPだと本書は警告する。
 輸入食品の食品衛生法違反件数で米国が2位(1位中国)、TPP参加国全体で3割を超す。特に米国では①天然物最強の発がん物質・アフラトキシン(カビ毒素)まみれのトウモロコシ②子供の多動性障害(絶えず動く)を促す赤い着色料・アゾルビン(日本で指定外添加物)使用のチョコレート③ポストハーベスト(収穫後使う農薬)のマラチオン大量散布の小麦など、"危ない食品"のオンパレード。それを水際でガードする厚生労働省の検疫システムが、外圧による簡素化と人手不足で"水漏れ"状態だ。
 TPP交渉では、食の安全分野(SPS=衛生植物検疫措置)でほぼ合意と伝えられるが、秘密交渉ゆえ内容は不明のまま。不安が募る。

書名:TPPで激増する危ない食品!」
著者:石堂 徹生
発行:主婦の友社
定価:1260円

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