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「京のわる口」秦恒平著

ライブ
京
出版社
平凡社
秦恒平著
夕刊フジの書評から
2012/12/ 3
 　某県民ワイドショーでも言われていたが、「京都の人は腹黒い」とよく聞く。その原因を考えて思いつくのは、やはりあの独特の、褒められているのか、けなされているのか分からない、遠回しな言い方だろう。
　ではなぜ京の人はそんな言い方をしてきたのかといえば、別に「いけず」をしているわけではない。「あんじょう（うまく）」相手との“位置取り”をして負けないための知恵なのである。
　本書ではそんな「京のわる口」を、京都で育ち“そと”へ出た著者だからこそ分かる目線で、「よそさん」によく分かるように、その裏の意味まで絶妙な「ほどらい（程よさ）」で解説している。
　京都の奥深すぎる“中身”を知りたい人必読の１冊だ。


書名：京のわる口
著者：秦恒平
出版社：平凡社ライブラリー
定価：1260円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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