Penは創刊400号を迎えました。この記念すべき号は、編集部全員で総力取材を敢行。北は最果ての地、北海道の知床から、南は沖縄を長きに渡って支配した琉球王国のグスクまで、世界遺産に登録されている全国19ヵ所を訪ねました。それぞれの見どころや、一般に流布していない、まさに知られざる魅力について、Pen独自の視点で紹介します。たとえば白神山地では、ブナの原生林とともに伝わるマタギ伝説とその文化、富岡製糸場では、近代産業を築いた工場から明治時代の建築技術、白川郷・五箇山では、日本の原風景、合掌造りの里で行われる家内制手工業、古都奈良では、鑑真創建の唐招提寺が舞台となった異文化の出合いと創造、紀伊山地の霊場と参詣道では、甦りの聖地へと誘う熊野古道が生み出した神秘性や荘厳さ、明治日本の産業革命遺産では、軍艦島に横溢するエネルギーに焦点を当てています。美しい自然にも注目します。ボニンブルーの楽園、小笠原諸島や、頂から望むご来光、満天の星空、幻の川を擁する日本の霊峰富士、獣のような巨大杉がうねる屋久島など。どれをとり出してみても、世界遺産たる所以がわかります。イントロダクションは、これで終了します。さあ、お待かねPenの誌上ツアーへどうぞ。
誌名:Pen2016年3/1号発売日:2016/2/15特別定価:700円(税込)