次々と話題作を発表する作家たちへの取材から、マンガの最前線に迫ります。よしながふみ『大奥』、東村アキコ『かくかくしかじか』、山下和美『ランド』の3作品は、ストーリーテリングに注目。彼女たちがどのように物語を紡ぐのかをインタビューしました。さらに時代を映す作品にも注目。秦の始皇帝を描く歴史作、原泰久『キングダム』、圧巻のルポルタージュ、竜田一人『いちえふ福島第一原子力発電所労働記』、同性婚を描く注目作、田亀源五郎『弟の夫』、ジャズにかける青春を描き出す、石塚真一『BLUE GIANT』、落語に憑かれた男たちの粋を描く、雲田はるこ『昭和元禄落語心中』を取り上げ、作者たちの言葉とともに作品に込められた想いを読み解きます。さらに、『ツルモク独身寮』の書き下ろしイラストとともに、作者の窪之内英策と、同作をきっかけに建築家となった谷尻誠が対談。
また、この秋公開の映画『バクマン。』でも監督を務める映像クリエイタ―の大根仁に、少年時代から愛読していたマンガ誌や思い入れのある作品についてインタビュー。ほかに少年ジャンプの新たな試みである「サイマル配信」や、鳥獣戯画に始まる800年の日本マンガ史、『ヤングジャンプ』の若き編集者の1週間、注目作を語る書店員のマンガ座談会、浅野いにおの作画術など、マンガが生まれる現場にまで目を向けた大特集です。この週末、この夏休み、思わずページをめくる手が止まらなくなる、いま必読のマンガを届けます。
誌名:Pen8/1号
発売日:2015/7/15
定価:650円(税込)
『キングダム』(C)原 泰久/集英社