「先生、どちらの大学? ウチの主人は京大ですの。ちゃんとウチの子教えられるのかしら?」
「タクシー代ないから、救急車で家まで送ってくれない?」
「シュウマイについていたしょうゆのせいで俺様のガウンが汚れた!」
見ているだけでめまいがしてくるようだがこれらはすべて実話だ。同著には、このほかにも多数の「モンスター」たちの事例が紹介されている。学校、病院、レストランと「モンスタークレーマー」はあらゆるところに出現し、いつ何時私たちも遭遇するかわからない。
著者の関根眞一さんは百貨店での勤務時代、8年間で1300件もの苦情に対応した経験を持つ「苦情」対策のプロフェッショナルだ。しかしその関根さんをしても、ここ数年は「手ごわい事例や普通では想像さえできないいちゃもんが増えている」と嘆息せざるを得ないという。特に法律を熟知してのクレームや、書面で謝罪を要求してくるケースが目立ち、対処する側にも十分な知識が要求される事態となっている。・・・こうした現代のクレーマー事情をまとめた一冊。
書名:そこまでするか!モンスタークレーマー
著者:関根眞一
発売日:2010/3/11
定価:1,050円