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意外に知らない日本人による大発明 インスタント麺や青色LED以外にも

  • 書名 『世界が驚く日本のすごい科学と技術: 日本人なら知っておきたい』
  • 監修・編集・著者名左巻健男、青野裕幸、井上貫之、大島修、神原優一、小林則彦、坂元新、左巻惠美子、シ、関崎秀一、十河秀敏、髙野裕惠、田崎真理子、夏目雄平、藤本将宏、桝本輝樹、山田洋一、横内正
  • 出版社名笠間書院

「日本人による発明」と聞いて何が思い浮かびますか?
安藤百福が開発した「インスタントラーメン」はNHKの朝の連ドラ「まんぷく」で注目されましたし、ノーベル物理学賞を受賞した青色LED、身近なところでは電気自動炊飯器も日本人が発明による発明です。

ただ、日本人による発明はこれだけではありません。現代の生活に欠かせないこんなものも日本人が発明したのを知っていますか?

■レントゲンの生みの親はドイツ人 胃カメラを発明したのは日本人

『世界が驚く日本のすごい科学と技術: 日本人なら知っておきたい』(笠間書院刊)は、世界に影響を与えた日本の発明にスポットライトを当てる一冊です。

たとえばケガをした時に骨折していないかを調べたり、健康診断で臓器に病気がないかを調べるX線検査。ここで使われるX線を発明したドイツの物理学者・ヴィルヘルム・レントゲンの名前は多くの人が知っています。でも、「胃カメラ」を発明した人の名前はほとんど知られていません。実は胃カメラは杉浦睦夫という日本人研究者が発明したものなのだそう。

高千穂光学工業(現オリンパス)の研究所にいた杉浦は当時東京大学附属病院の医師だった宇治達郎から「胃壁を胃の内部から撮影する装置」についての相談を受けました。「まあなんとかなるでしょう」と答えた杉浦でしたが、研究所の所長に相談すると「それはダメだよ。光がないじゃないか」と言われたそうです。この言葉に奮起した杉浦は胃カメラの開発に没頭。

胃の中を撮影するための超小型レンズの製作や強い光源の研究など全てが手探りの中で、1950年についに「腹腔内臓器撮影用写真機」を完成させます。ここで開発された胃カメラがのちの内視鏡診断の確立に大きな役割を果たしました。オリンパスが内視鏡で7割もの世界シェアを持つのはこんな理由があるのだそうです。

■世界最強磁石を発明 弱点を克服した日本人

自動車やスマホ、家電などなど、私たちの生活の必需品の数々は「磁石」なしでは作ることができません。磁石にはさまざまな種類のものがありますが、一番磁力が強いのがネオジム磁石。このネオジム電池が開発されたのは1984年。開発者は佐川眞人という日本人です。

ネオジム磁石ができるまで、「世界最強の磁石」は1960年代後半にアメリカで開発されたサマリウム・コバルト磁石でした。実はこの磁石ができるまで、日本は強力磁石の開発で世界をリードする「磁石王国」だったのですが、サマリウム・コバルト磁石の出現でその地位をアメリカに明け渡すことに。そこに登場したのがネオジム電池でした。

ただ、磁力は強かったもののネオジム磁石は熱に弱いという弱点がありました。そのため住友特殊金属にいた佐川は上司に「あなたの磁石はおもちゃにしか使えないよ」と言われて愕然としたそう。

この「強力だけど熱に弱い電池」を工業化するのに役立ったのがジスプロシウムというレアアースでした。これを磁石に混ぜると磁力は弱まるものの耐熱性は高まるということで、本来の磁力からは弱まったものの、サマリウム・コバルト電池よりも強力なまま200℃まで耐えられるネオジム磁石を作り出し、工業化できたそう。ちなみにジスプロシウムなしでは80℃くらいまでしか耐えられなかったようです。

世界の産業や人間の生活を変えた日本人の発明は実はまだまだたくさんあります。「日本はイノベーションが起きない国」と言われますが、決してそんなことはありません。本書を読めば日本の技術の豊かさと幅広さに驚くはずです。

(新刊JP編集部)

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