「気を使える人」は、コミュニケーションも上手にとれる。
そういう人は相手からも好かれるもの。
誰もが人から好かれたい気持ちはあるだろう。では、気の使える人になるにはどうすればいいのか。それを伝授するのが『好かれる人のちょっとした気の使い方』(山﨑武也著、三笠書房刊)だ。
本書では、人間関係で知らないうちにおかしていたタブーに気づき、相手の心にプラスの刺激を与えるノウハウや会話がはずみ、さわやかな印象を残す話し方・行動術を紹介している。
人に何かをプレゼントをしたとき、うれしそうに感謝されると安心する。ただ、本当に喜んで使ってもらっているだろうかという不安も同時に抱えてしまう。 だから、いざ自分がプレゼントをもらう側になったときは、そのプレゼントをどのように消費したか、どのように使っているかを相手に伝えることが親切であり、気遣いができているということになる。
「美味しくて子どもも喜んで食べた」「とても重宝している」と一言添えて、感謝の気持ちを伝えたり、何か身につけるものをもらった場合は、贈り主と会うときに身につける。相手は自分の贈ったものが使われているのを自分の目で確認すれば安心する。 こんなに喜んでくれるのであれば、また何か贈ってあげようとも思うだろう。
こうして「贈りがいのある人」と人から思われるのだ。ものをもらったら、上手に喜んでみせることも、重要な処世術なのだ。
職場で、平均的な仕事ぶりではあるが、上司や同僚からかわいがられ、人気のある人がいる。なぜなのか。著者は、上司、同僚、後輩でも、人の言うことに耳を傾け、「なるほど」「そうですか」と感心することができると言う。
自分が既に知っていることでも、決して知っているとは言わないし、そのような気配を見せない。上司が気の利いたことを言ったときは「さすがですね」とタイミングよく持ち上げる。お世辞を言うのではなく、相手に関心を持ち、謙虚に構えることで、こういった言動ができるのだ。
ビジネスの場でもプライベートでも「気の使い方」は大切だ。
喜怒哀楽は自己表現であるとともに、自分の気持ちを相手に伝えるためのものでもある。気持ちを上手く伝えるためにも、本書から「好かれる人の気の使い方」を学んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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