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タスク超過な時ほど思い出したい「仕事の基本」とは

  • 書名 『こじらせ仕事のトリセツ』
  • 監修・編集・著者名飯田剛弘、丸山哲也
  • 出版社名技術評論社

仕事量が多くて進まない。
せめて自分のことに集中できればいいのだけど、どうしても周りの人に振り回される。周りの人が原因で仕事が進まないと、当然ストレスがたまるし、突破口を開きにくい。

こういう「こじらせ仕事」から抜け出すにはどうしたらいいのか。特にマネジメントを預かる人にとって、仕事の円滑性はチームのパフォーマンスに直結する。

■「完璧な仕事」とは自分が勝手に作り上げた幻想である

『こじらせ仕事のトリセツ』(飯田剛弘、丸山哲也著、技術評論社刊)では、チームで成果を出す技術であるプロジェクトマネジメントの考えをもとに、ゴールの設定、スケジュール管理、失敗への対処法など、仕事の落とし穴を対策し、仕事をスムーズに進める方法を紹介する。

やることが多い。何をすればいいかわからない。そんな状況に陥ってしまうのは、目の前の作業にとらわれているから。この状態だと、「今やったほうがいい作業」と「今日中にやればいい仕事」「明日以降でもいい仕事」の区別がつかない。結果、やる必要がなかった作業をやってしまったり、必要な作業が漏れてしまうこともある。

そうならないためには、まず仕事のゴールを決めること。そのゴールに効率よくたどり着くためには「何が終わっていなければならないのか」「それぞれの作業が、いつまでに完了していないといけないのか」をゴールから逆算して考えること。

逆算して計画を立てるときに大切なのは、まずは仮でもよいのでスピード優先で、最後の工程の計画を立てるところまでやり切ることだ。すると、「あるべき姿に必要なものは何か」「後半の作業をするためには何が必要か」が見えてくる。すると、時間配分もしやすくなる。

また、計画を立てるときに、「あれもこれもやらなきゃ」とやることを増やし、完璧に仕上げようとすると、時間が足りなくなってしまう。完璧さとは自分の中での考えでしかない、ということを忘れてはいけない。求められるクオリティは、仕事によっても違うし、依頼者によっても違うということは覚えておいた方がいいかもしれない。

表紙

まずは「ゴールと合致しているかどうか」で、やるかやらないかを判断する。そして、ゴールの完成度を踏まえた上で、「やることリスト」と「やらないことリスト」を作り、作業の範囲をあらかじめ決めておくこと。そうすることで、ムダな作業も減らすことができ、やることが多いために仕事に振り回されることもなくなるのだ。

仕事をスムーズに進めるためにも、「こじらせ仕事」の対処法は知っておくべきだろう。仕事や人間関係も円滑に回り、心に余裕も生まれ、より充実した毎日を送れるようになるはずだ。

(T・N/新刊J P編集部)

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