本を知る。本で知る。

ほめ上手で仕事力アップ!正しいほめ方とは!?

  • 書名 『ほめ本 こころ通わすコミュニケーション』
  • 監修・編集・著者名前田安正
  • 出版社名ぱる出版

いい人間関係を築きたかったら、相手をほめることが大切、とよく言われるが、「ほめる」のは簡単そうで難しい。

仕事ができる人、そもそも人間関係構築が得意な人は、ほめるのも上手いし、部下の能力をを引き出すのに長けている上司も、よく観察すると部下をさりげなくほめている。ただ、相手の心を開くほめ方は、相手との関係性にもよる。若手社員や新人が、先輩や上司をむやみやたらにほめたら「なんだか上から目線な奴だな」と思われることもあるだろう。

■「ほめる」とは「持ち上げる」ことではない

『ほめ本 こころ通わすコミュニケーション』(前田安正著、ぱる出版刊)は、仕事を依頼するためのメールの書き方、失敗したときの謝罪の仕方、仕事の確認・変更の仕方など、仕事の基礎をおさえながら、うまく「ほめ」を取り入れて、上手にコミュニケーションを取る方法を紹介する。

そもそも「ほめる」とは、どういうことか。
一般的には、相手のどこかに着目し、そこに肯定的なコメントをするのが「ほめる」という行為だとされる

ただ、かならずしもあからさまに持ち上げる必要はない。本書の中でいう「ほめる」とは、「真摯に相手を受け止め、しっかりと理解し、丁寧に話をすることが大切であり、そうすれば、必然的に発することばは相手を思う丁寧なものになる」ということ。そして、相手を「評価」するのではなく、「敬意」を持って接することがポイントだ。

この考え方でいくと、たとえば謝罪をしながらでも「ほめる」ことができる。
その際の注意点は8つ。

1.謝罪するときには、相手側の情報を整理しておく
2.相手側が不審に思った原因をしっかり分析しておく
3.緊張しすぎない
4.自らの非を認めて、ことばに気持ちをどう添わせるかを考える。自分のことばで誠心誠意、心を込める
5.「誤解を与えたなら」という言い方は、自分に非がなく、相手側の解釈に問題があると受け取られる可能性もあるので注意
6.「遺憾に思う」も、自分の思い通りにならなかったことを残念に思っていると受け取られる可能性がある
7.相手にお土産を渡すときに「くだらないものですが」は使わない。「心ばかりの品ですが」を使うといい
8.いい仕事をするためには自分を捨て、徹底的に相手に寄り添う

これらに気をつけて、謝罪をするのだ。ただ、自分の誤りを認めるのは勇気がいるもの。そこで、謝罪で使えることばをもっと増やしておくのもいい。

「申し訳ありません」は、「申し開きできない」「重ねてお詫びします」などの言い方もある。「大変失礼しました」は、「不徳のいたすところ」「至らぬばかりに」「失態を演じる」といったバリエーションがある。誠心誠意、心を込めて謝罪をすると同時に、使える言葉も増やしておくべきなのだろう。

「ほめる」とはどういうことなのかを本書から学び、仕事の中で実践してみてはどうだろう。ほめ上手になることで、仕事も人間関係も向上するはずだ。

(T.N/新刊JP編集部)

関連記事

ポリコレで変わる英語 今では使えない単語とは?

対人関係のストレスを軽減させる「苦手な人との付き合い方」

苦手なスピーチも克服! アナウンサーが教える「伝わる話し方」のコツ

「この人合わないな」には理由がある。「大切にすべき人」の見極め方とは

株式会社オトバンク「新刊JP」

次これ読もう、が見つかる「新刊JP」 日本最大級の書籍紹介ウェブサイト。話題の書籍や新刊本をブックナビゲーターが音声で紹介するインターネットラジオ番組「新刊ラジオ」や、書評記事、イベントレポート、出版業界の動向などを提供するニュースメディア「新刊JPニュース」、旬の作家のインタビューを掲載する「ベストセラーズインタビュー」、書店をフィーチャーした企画や電子書籍レビューなど、本にまつわるコンテンツを豊富に揃えています。あなたの「あ、これ読みたい」が見つかるはずです。

記事一覧 公式サイト

新刊JPニュースの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?