いまは「生涯現役」がキーワード。何歳になっても人生を楽しみたいという人が増えている。セックスについても同様である。
一方で、ED、中折れ、腰痛、性交痛、性欲の減退など、加齢による機能や体力の衰えは避けて通れない。
したいのに、できない。
やる気はあるのに体が裏切ってしまう。
かくも切ない悩みを抱えたまま、「歳だから」とあきらめている人が多いのではないだろうか。
『おとな48手』(田淵正浩著、アスコム刊)は、そんな中高年の性の悩みを解決するメソッドを解説していく。著者は、現役生活30年のレジェンドAV男優・田淵正浩氏。通算で8000人以上と手合わせしてきた経験を基に、自らが培った技を48の「手」として紹介している。
52歳の今でも、若い女優から「また一緒に仕事をしたい」と指名されることも多いという田淵氏だが、元々は体力も無く、ペニスの大きさも平均以下のひよわな青年だったという。そんな氏が「どうしたら人並み以上にできるのか」を考え続け、試行錯誤の末に生み出されたのが「おとな48手」だという。
ここでは、本書からいくつかの手を紹介しよう。
田淵氏のセックス理論の大きな柱となるのが「ゼロポジション」。通常の正常位では女性に覆い被さるところだが、ゼロポジション正常位ではひざ立ちして上体を起こし、地面と垂直になる。これにより重力の影響を受けにくく、疲れにくいという。
その際に、筋肉ではなく骨を動かす意識を持つことも重要なポイントだ。ピストン運動をするときに、骨盤の前傾と後傾を繰り返す動きだけを意識すれば、必要以上の筋肉を使わず、20分でも続けられるという。
1日にいくつもの現場をこなす中で、いかにして楽に、かつ相手を満足させられるかを考え続けた末にたどり着いた答えだ。
「挿入されても気持ちよくない」という女性の声。その原因の多くは、狙うべきポイントを正確に理解していないのが大きな原因だと田淵氏はいう。では、そのポイントとはどこなのか? それが、Gスポットとポルチオの間にある「GPエリア」だ。
中指を第二関節まで挿入した辺りの膣壁上側にあるGスポットと、その奥の子宮口にあるポルチオ。この間のおよそ4センチほどをエリアを突くと、田淵氏いわく「子宮に直接訴えるような快感」を与えることができるのだとか。
ただし、進入角がまっすぐになる通常の正常位ではうまく狙えないため、女性の腰を浮かす必要がある。本書では、男性の両ひざに女性の腰を乗せる方法をはじめ、GPエリアを狙いやすい体位を3つ紹介している。
田淵氏いわく「マッサージは立派な前戯」。セックスレス解消に抜群の威力を発揮する。あせらず、会話の延長線上にスキンシップへの誘いの言葉を忍び込ませよう。「最近仕事、キツそうだね」「腰、さすってあげるよ」「テレビで紹介していたツボ、押してあげるよ」。相手が照れても、「あなたを癒したい」という気持ちを込めることが大切だ。
ただし、そこから自然にセックスに誘うには、少々コツが必要だという。まずは肩や腰など、実際に凝っている部位からスタート。そこから徐々に、ひざや内ももなどを刺激し、徐々に胸やお腹、女性器の周辺など、性的な雰囲気を漂わせる場所にシフトしていく。
ヘタでも構わない。スローなペースがエロチックなムードを醸し出すという。そして、「指先に目がついているイメージ」を忘れずに。
生涯現役を貫くために、習慣としてぜひ取り入れたいのが「田淵式絶倫スクワット」。
毎日続けると、ペニスや骨盤低筋の働きを助ける筋肉が刺激され、「勃起力も射精の勢いも、3割ほど向上した」と田淵氏が語る秘伝中の秘伝だ。
①両足を大きく開き、腰を落として、ひざの関節が90度になるまで曲げる。
②骨盤を立てるイメージで上体をまっすぐに起こし、 つま先とひざを同じ向きにした状態で、手で両ひざを押してさらに外側に開く。
③右肩を前方内側に押し出して右ひざを押し開き、次に左側も同じように。
④これを左右計30回、1回2秒を目安に繰り返す。1日に2~3セットできると理想的。
体幹が鍛えられて姿勢がよくなり、見た目の好感度もアップするといういいことづくめのスクワットだ。
このスクワットはYouTubeに動画も公開されているので、試してみてはいかがだろうか。
田淵氏が「職業人生のすべてを伝える」とまで言い切るこの本では、前戯や本番中のテクニックはもちろん、セックスレス解消に役立つマンネリ解消法やコミュニケーション術まで幅広く「性の悩み」に応える。ほとんど手がイラスト入りなのですんなり理解できるだろう。中高年はもとより、女性や若者にとっても目からウロコの「愛の教科書」となるはずだ。
(新刊JP編集部)
【公式 田淵式絶倫スクワット動画】
https://www.youtube.com/watch?v=LO0GBEXe8p4
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