職場でいろいろあって何となく心が落ち着かなかったり、嫌なことがあって落ち込んでいたり。そんな時、一杯のコーヒーが救いになってくれることがある。
『今日のてんちょと。』(おおがきなこ著、セブン&アイ出版刊)は下北沢に実在するカフェ「こはぜ珈琲」を舞台にしたコミック。今日もこのお店には心に様々なモヤモヤを抱えた人がやってくる。
『今日のてんちょと。』はもともとWebマンガとしてスタート。「優しい気持ちになれる」と人気が沸騰し、書籍化した。「こはぜ珈琲」でお客さんを出迎えるのは、経営者の「てんちょ」と犬の「星介」、猫の「大佐」と「ふくふく」だ。
気持ちが落ち込んでいたり、心がざわついたり、ちょっとした出来事にモヤモヤしている人は「こはぜ珈琲」にやってくると、ついつい「てんちょ」にそれを打ち明けてしまう。
こういう時の人は、話を聞いてほしい一方であまりに親身になられると恐縮してしまうもの。近づきすぎず、よそよそしすぎず。てんちょはその距離感の取り方が絶妙だ。
仕事の手を止めることなく、あくまでさりげなくお客さんの心に寄り添っていく。押し殺していた口惜しさが涙となってこぼれ落ちる。こはぜ珈琲は訪れた人が自分の本心と向き合える場所なのだ。
◇
友達に言われた何気ないひとことに納得がいかない人。仕事であった出来事に割り切れない思いを抱えている人。
こはぜ珈琲にやってくるお客さんの告白には、私たち自身も身に覚えがあるものも多いはず。自分に置き換えて感情移入でき、読み終わった時にほっこりできる一冊だ。
(新刊JP編集部)
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