インターネットやスマートフォンの普及によって、起業や個人でビジネスを始めることへのハードルは確実に下がった。
その恩恵を受けたのは、子育て中の主婦や、仕事で一日が潰れてしまうビジネスパーソンなど、お金を稼ぐ意欲も必要性もあるが、時間の自由度が低い人だろう。実際、スマートフォンを駆使することで、隙間時間を自分のビジネスの時間として活用できるようになったケースは多い。
『スキマ時間にサクッとできる集客術』(同友館刊)は、個人でビジネスをする人に向けて、売上を立てるために必要な集客のノウハウを伝授する一冊。今回は著者の坂口太枝子さんに、成功のためのポイントをお話しいただいた。
坂口:結婚すると特にですが、女性は家事に追われたり、子どもができれば育児、育児が終わったら今度は介護と、仕事以外の時間にかかる負担がまだ大きいです。今でこそ男性が協力的になってきたと言われますが、それでもまだ家事や育児の負担は男性よりも女性の方が重くなる傾向がありますし、会社勤めをしていたりすると一層時間が自由になりません。
ただ、大規模なものでなくても自分でビジネスを始めれば、ある程度時間は作れるようになります。その仕組みづくりを女性の方々に伝えたいと思ったんです。
坂口:そこは特に決めていません。もちろん会社勤めをしながら子育てをしている方にも読んでいただきたいですし、専業主婦でまだ子どもが小さいという方や、子育てがひと段落してちょっと時間ができてきたという方にも活用していただきたいですね。
坂口:まだSNSを集客ツールとして使いこなせる人が少なかった数年前までは、そもそもSNSでビジネスの情報発信をする人が少なかったので、ちょっと発信するだけで集客ができていたのですが、今はもうそういう状態ではありません。飽和状態になっていますし、誰でも稼げる時代ではないとは思います。
一方で、SNSを使っての集客の取り組みを皆さん地道に続けられるかというと、途中でやめてしまう方も多いんです。集客にしてもそれより前のビジネスの仕組みづくりにしても、自分なりに勉強を続けてコツコツできる方はうまくいっている印象です。
坂口:昔は「とりあえず何回も発信すればいい」とか「情報量が多いほどいい」というのが主流で、発信する情報の「質」や「内容」はあまり重視されていなかった気がしますね。今はやみくもにたくさん情報発信をするよりも、一回の内容を充実させる方が効果は出やすくなっています。
坂口:そうですね。今お話ししたとおり、SNSで情報発信をするだけでビジネスを成功させるのは難しいので、その前にどんなことをしなければいけないのかというところから教えています。
坂口:私がクライアントの方にいつも言っているのは、「自分のことは案外自分ではわからないよ」ということです。基本的に得意なことって努力しなくてもある程度できてしまうことですから、その価値に本人が気づかないことが多いんです。
ですから、その人の歴史といいますか、これまで経験したことや価値観を洗い出してみて、それらを客観的に評価してみるというのが大事です。そうすることで自分の強みにできることやビジネスの材料にできることが見えてくる。
(後編につづく)
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