もうすぐ長い冬が終わり、待ちに待った春がやってきます。
冬から春に移り行くこの時期は、花粉症に悩んでいる人にとって辛いシーズンですが、天気が悪くなると頭痛やむくみ、だるさに苦しめられる"低気圧女子"たちにとっても、要注意な時期なのです。
●春は突然、荒々しくやってくる
『天気が悪いとカラダもココロも絶不調 低気圧女子の処方せん』(セブン&アイ出版)の著者であり、気象予報士の小越久美さんによれば、2018年の春はどうやら低気圧女子にとって、気を付けなければならない天候の日が多いそうです。
そもそも春は発達した低気圧が1年で最も多い季節で、気温と気圧が激しく上下します。この時期、だんだん寒さが和らいできて、徐々にポカポカと春めいてくるというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。イギリスには「春はライオンのようにやって来て子羊のように去っていく」ということわざがあるくらい、春の訪れは荒々しく突然です。
事実、2月の東京の最高気温は10度ほどですが、2016年のバレンタインデーに「春一番」が吹いた日、東京の練馬では24.8℃と夏日近くまで気温が上昇。しかし翌日は気温が急激に下がり、昼間にもかかわらず5℃まで冷え込みました。約24時間のうちに20度の変化があったのです。これでは体調を崩す人が増えるのも納得です。
●「急速に発達する低気圧」と「春の梅雨」に要注意!
冬から春にかけて気を付けなければならない天気がまだあります。
「ニュース番組の天気予報で気象予報士が「急速に発達する低気圧」と言ったら、それは爆弾低気圧のこと。この爆弾低気圧は、急激な気圧の低下とともに、大雨、強風を引き連れてやってきます。過去には、24時間で42ヘクトパスカル下がったことも。
42ヘクトパスカル下がるということは、体全体にかかる圧力が600㎏以上も変化することになります。このため、自律神経バランスが乱れ、不調を訴える人が増えるのです。
また、自律神経を乱すのは、爆弾低気圧だけではありません。梅雨と聞くと、6月のイメージが強いかと思いますが、実は春にも梅雨があります。「菜種梅雨」と言い、約一週間ほど天気がぐずつき、気温も冷え込みます。今年は、この菜種梅雨が例年以上にしつこいかもしれません。菜種梅雨は3~4月の新生活の時期とも重なるので、慣れない環境でのストレスに加えて、冷え込みやぐずついた天気が自律神経を乱す要因になり、花粉症などのアレルギー症状やうつ病が悪化したり、頭痛やだるさ、むくみなどに繋がるため要注意です。」(小越)
天気による不調は自律神経の乱れからくるものです。『低気圧女子の処方せん』(セブン&アイ出版)には、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生監修の自律神経を整える方法を天気別に紹介しています。毎年2月~4月にかけて体調を崩しやすい人は、早めに対策を整えて、春を乗り切りましょう。
(新刊JP編集部)
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