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今最もホットな副業「民泊ビジネス」は、ビジネス初心者でもできる?

 今、一番ホットな副業は何か?

FX、外貨、アフィリエイト、不動産投資など、さまざまな投資やビジネスが副業のトレンドになっていった。

こうした副業ビジネスの潮流は、ひとえに社会的に大きな変化があると、新たな市場が生まれ、大きな盛り上がりを見せる。

そんな中、今、一番ホットな副業ビジネスのひとつとして注目を浴びているのが「民泊ビジネス」だ。2020年の東京オリンピックに向けて、インバウンド(訪日外国人旅行)による宿泊サービスの需要が高まったことで生まれた新しいビジネスだ。

しかし、いざビジネスに乗り出そうと思っても、何から始めればいいのかわからないという人は多いだろう。

そこで『特区民泊で成功する!民泊のはじめ方』(秀和システム刊)の著者であり、「民泊」という言葉が世間に広まる前からから「民泊ビジネス」を手掛けてきた新山彰二さんにお話をうかがった。
(取材・文:大村佑介)

●本文

――新山さんは「民泊」という言葉が世に知られる前からビジネスをスタートさせていたということですが、どのような経緯ではじめられたのですか?

新山:元々、システムエンジニアの仕事をしていたのが、会社の都合で突然、営業職に就くことになったんです。必死に仕事を覚えて、それなりに結果を出していったのですが、ストレスを感じていたし、自由な時間がほとんどなかったんですね。

そんな中、「もっと理想的な生活をしている人はいないだろうか」と思い、異業種交流会や勉強会に参加するようになり、そこで教えてもらったのが、不動産投資やインターネットでの物販ビジネスでした。

まずは副業として不動産や物販ビジネスを始めて、その流れの中で「民泊ビジネス」に出会ったんです。

――準備のための時間がかかりそうな印象ですが、実際どのくらいで始められるものなのですか?

新山:最初は、役所に申請手続きなどをしないといけないので、役所の窓口が開いている平日の昼間に時間をつくる必要があったりはしますが、今だったら二ヵ月はかからずに始められます。
私の知り合いの方は二週間くらいでできた方もいらっしゃいますよ。

――もっと時間がかかるイメージがあったのですが、始めるまでは意外に早くできるんですね。初期費用は、どのくらいかかるのでしょうか?

新山:オープンするまでにかかる費用は、ワンルームタイプの部屋で始めるなら、30万~50万円くらいが目安です。あとは申請費用と、追加工事が必要な場合はその分だけかかってきます。

もう少し広い物件になると50万~100万円とお金もかかってきますが、まずは小さめの物件から始めるほうがいいと思います。

――今、民泊ビジネスを始めるメリットはありますか?

新山:まずは、需要があるということですね。オリンピックが近いこともありますし、そうでなくても日本の観光地は外国人観光客に人気で、年々、観光客の数も増えていますから。

国も民泊をおし進めるような法律を整えはじめているので、国からの助成金や補助金が出る可能性があります。それに、初めて民泊ビジネスを始める方でも銀行の融資が受けられるんです。

例えば個人事業主でも受けられる「創業支援ローン」というものがあるのですが、私の知っているものでいうと1000万の融資で金利が1.6%で借りれた実績があります。

3年前だったら、こんないい条件の融資は中々受けられなかったはずです。他の副業ビジネスと違って、国と銀行の後押しがあるというのは、これから始める人にとっては大きなメリットだと思います。

――こうしたビジネスは続けられるかどうかも大きなポイントだと思います。新山さんは、民泊ビジネスの講習会などもやっていらっしゃるとのことですが、途中で挫折してしまう人というのはどのくらいいるのですか?

新山:僕の周りでは8割以上の方が続けられています。もちろん、実際に物件を運営して収益が上がらなければ、一部は撤退させることもありますが、完全にやめてしまうという人はそこまで多くはないです。

特に、きちんと仕組みをつくれば、2、3部屋なら1日10分から15分くらいの時間で、収益を上げることができるので、平日に忙しいサラリーマンの方でも、続けていくことはできると思います。

――初めての方が一番ハードルに感じるのはどういう点ですか?

新山:やはり物件選定です。上手くいくかどうかは、物件選定で7、8割は決まります。
駅から遠かったり、観光地へのアクセスが極端に悪かったりする物件。周りにライバルがたくさんいる物件だと、お客様がつかなくなってしまうので、そこが一番大切ですね。

また、人気のあるエリアというのは時期によって変わるので、その情報にどれだけアンテナを張れるかもポイントだと思います。

たとえば、今、旬なのが名古屋です。レゴランドができたことで、外国人観光客も来る可能性があるし、需要と共有のバランスから考えると、名古屋はまだ宿泊施設としての物件が足りていない。今後はわからないですけれど、今なら面白いエリアだと思います。  
(後編に続く)

『特区民泊で成功する!民泊のはじめ方』の著者、新山彰二さん

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