資産運用として、投資に興味をもつ人は多いはず。でも、株式投資も投資信託も始めるまではちょっと怖いものです。
そんな人は、投資への慣れと、投資家としてのマインドを身につけるために「ブックメーカー」を使ってみるのがいいかもしれません。サッカーやテニスといったスポーツなどの結果に投資するブックメーカー投資は、その手軽さと始めやすさが大きな特徴。
この投資がどんなものなのか、そして着実に資金を増やすにはどんなことが大切になるのか。今回は『ラクラク・かんたん・超楽しい! ブックメーカー投資入門』(秀和システム刊)の著者、金川顕教さんと、監修者の黒川こうきさんにお話を伺いました。その後編をお届けします。
(新刊JP編集部)
――本書を読んで、着実に資金を増やしていくためには、「いかに勝つか」よりも「いかに負けないか」が大事だと思いました。負けないためにはどんなことが大切になりますか?
黒川:目標にこだわりすぎないことではないでしょうか。たとえば、1日で自己資金を10%増やすことを目標にしていたとすると、オッズが「1.05」の試合があるとつい投資したくなるのですが、オッズと投資してもいい試合はまた別で、投資して勝てる試合を見極めることが大切です。
そのあたりのやり方は本の中で解説しているので参考にしてみていただきたいですね。
――ブックメーカーのサイトを見ると、サッカーやテニスといったスポーツをはじめ、様々なベッティングの対象があります。本書ではサッカーとテニスの試合へのベッティングを中心に解説されていますが、これはやはり初心者向けだからですか?
黒川:そうですね。特にサッカーが初心者向けだと思います。テニスは試合の流れが速いので迷う場面が多いですし、サッカーよりもルールが複雑です。ケガなどで途中棄権というリスクもある。
ブックメーカーのサイトの使い方に慣れるという意味でも、最初はサッカーをおすすめします。
――そして、ベッティングの方法も、単純に試合結果を予想するものだけでなく、次のゴールをどちらが決めるかを予想したり、ゴール数を予想したりと様々です。ただ、本書では「Alternative match goals」の一択でベッティングすべしとしています。
金川:「Alternative match goals」は試合のある時点までの両チームのゴールの合計が「〇点以上」「〇点以下」のどちらかになるかを予想してベッティングするものなのですが、これが一番勝率を上げやすいということで本の中ですすめています。
――慣れてきたら他のベッティングの仕方も覚えたいところです。
黒川:そういう人には、「コーナーキックの総数」にベッティングする方法もあります。これも「〇本以上」「〇本以下」のどちらかにベッティングするのですが、オッズが「1.3」くらいは期待できます。
ただ、知っての通りコーナーキックというのは試合展開によって立て続けに出たりするので、試合終了まで待たずにベッティングを降りるタイミングが大切です。オッズは試合中も常に変動していて、試合途中に「1.1」くらいまで上がるんです。
試合終了まで待って予想が当たれば、当然ベッティングした資金は1.3倍になるのですが、試合中でも「1.1」になった時点で降りてしまえば、そこで10%の利益が確定することになります。ちょっと難しい方法ではあるので本には載せていないのですが。
金川:こうしたノウハウは、自分で試しながらブラッシュアップしていくのも大切です。この本では、基本的な知識や、勝率を上げるためのベッティングの方法を書いているのですが、それを土台に自分で研究しながら、ノウハウを更新していっていただきたいですね。
――サッカーの試合にベッティングする場合、事前に知っておいた方がいい知識はありますか?
金川:ひと試合90分で、レッドカードが出たら退場で、というような基本的なルールがわかっていれば十分だと思います。対戦チームの情報などは基本的には必要ないです。
黒川:僕も、どこのチームの試合だからベッティングしよう、というのはまったくないです。ただ、南米のリーグの試合は荒れやすいとか、地域やリーグごとの特徴は多少つかんでおいた方がいいかもしれません。
――最後になりますが、この「ブックメーカー投資」を生活の中でどう位置付けるか、といった点についてアドバイスをいただければと思います。
黒川:最初にもお話しましたが、自分の時間が空いている時にスマホで手軽にできるので、隙間時間を有効活用する手段として取り入れてみていただきたいですね。
電車やタクシーでの移動時間とか、トイレの中のちょっとした時間とか、本当にわずかな時間でできるので。
金川:僕はいずれお金持ちになりたい人とか、投資を始めてみたい人にとって、これが第一歩になってくれたらいいなと思います。
ブックメーカー投資を始めることでお金について詳しくなりますし、お金が増える仕組みについても考えることになります。これってすごく大事なことで、人生を変える第一歩です。
この投資ができれば、株でもFXでもできると思うので、チャレンジしてみていただきたいですね。
(新刊JP編集部)
『ラクラク・かんたん・超楽しい! ブックメーカー投資入門』の著者・金川顕教さんと監修者の黒川こうきさん