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初心者はまずここから!投資家マインドを育てる「ブックメーカー投資」とは

 資産運用として、投資に興味をもつ人は多いはず。でも、株式投資も投資信託も始めるまではちょっと怖いものです。

そんな人は、投資への慣れと、投資家としてのマインドを身につけるために「ブックメーカー」を使ってみるのがいいかもしれません。サッカーやテニスといったスポーツなどの結果に投資するブックメーカー投資は、その手軽さと始めやすさが大きな特徴。

この投資がどんなものなのか、そして着実に資金を増やすにはどんなことが大切になるのか。今回は『ラクラク・かんたん・超楽しい! ブックメーカー投資入門』(秀和システム刊)の著者、金川顕教さんと、監修者の黒川こうきさんにお話を伺いました。
(新刊JP編集部)

――スポーツで投資ができるという点で「ブックメーカー投資」は斬新ですが、どうしても「ギャンブル」というイメージがつきまといます。これを投資と捉えた時に、どんな魅力があるのかをまずお聞きしたいです。

黒川:ブックメーカー投資の大きな特徴として、「24時間365日できる」というものがあります。株式投資は平日3時までですし、FXは土日はできません。

普段会社員をやっている方や忙しい方も隙間時間にできるという意味で、投資に興味がある方であれば誰もができるのがいいところですね。

金川:株にしてもFXにしても、なんだかんだ専門知識が必要ですし、勉強しないといけないこともあります。ブックメーカーの場合は、対象がスポーツの試合ですから、そういった勉強はほとんど必要ないという手軽さも魅力です。

20円くらいから始められて、手持ち資金が少なくてもできますから、投資をやったことがなくて、これから始めようという人は、投資のスタートとして向いていると思います。

――株式投資やFXと比べると、売り買いのタイミングが難しくないのも特徴ですよね。投資した試合が終われば結果は出るわけで。

金川:そうですね。試合ごとに投資して、すぐに結果が出るので、一日何回も投資することが可能です。回転率がいいというのはありますね。

――ブックメーカーというもの自体、まだなじみが薄いものですが、投資の世界ではもう一般的なんですか?

黒川:まだまだ認知度は低くて、一部の人しか知らないと思いますね。元々ブックメーカーに興味があって、ギャンブルとしてやっている人はいるかもしれませんが、計画的な投資としてやっている人はほとんどいないのではないでしょうか。

――黒川さんは早い時期からこれを投資として行ってきて、今はその手法を教える活動をしています。教え子を通して様々なケースを見てこられたと思いますが、向き不向きというのはやはりあるのでしょうか。

黒川:根っからのギャンブル好きには向いていない投資だと思います。まあ、これは投資全般にいえることですけどね。

ブックメーカー投資は、1000万円とか1億円とか、大きなお金を動かすのには向いていませんが、小さなお金を比較的短期間で増やしていけるのがいいところです。実際の作業としては地道なものなので、そういうことをこつこつできる人が向いているんだと思います。

――どんな作業が必要になるんですか。

黒川:人によって資金は違うのですが、僕が教えているのは、最初は1ドルを細かくベッティングして、運用やリスク管理を学ぶというものです。そうやって、安定して資金を増やす方法を少しずつ覚えていく。慣れてきても、基本的にはこの方法がベースになります。

金川:この本では「1ドルを100回ベッティングしましょう」と書いています。それをすることで損をしない方法や、確率の高いベッティングを身につけていきます。

――ブックメーカー投資は、一般的にはギャンブルとして考えられがちです。となると法律的な問題についてもお聞きしないといけません。

黒川:先日、国会で通称「カジノ法案」が可決されましたが、今後国内にカジノを誘致したり運営したりするとなると、ブックメーカーにしても日本の会社ができてくるのではないかと思います。海外のブックメーカー企業を買収して、日本向けにアレンジするということも考えられますし。

――ブックメーカーは規制ではなく、緩和に向かう。

金川:それは僕も思います。それと、たとえばカジノはギャンブルですけど、現状ラスベガスに行ってカジノをするのは違法ではありません。ブックメーカー投資は、海外の会社を利用して行うので、基本的にはこれと同じことです。

――短期間で資金を増やせるということをおっしゃっていましたが、手持ち資金1万円で始めたとして、一ヶ月でどのくらいまで増やせるものなのでしょうか。

黒川:これは人それぞれです。僕の知っている中だと、2万円を20万円にするというのを3回やった人がいますね。だから2万円が60万円。

――それはすごいですが、そこまで増えるためには、大きく実力で劣る方のチームに投資して、そのチームが番狂わせを起こすような幸運が必要なのではないですか?

黒川:それがそうでもなくて、その人は同時に30試合ほどに分けてベッティングして、出た利益を含めた資金でまた同じように投資するという手法でやっていたので、「大穴」で利益を出したわけではなくて、複利で利益を出した形です。

常に何かしらベッティングできる試合が行われていて、その試合ごとに投資の結果が出るので、小さくこつこつとベッティングしても、トータルではそれほど時間はかからないというのはありますね。

金川:僕からも質問してしまいますが、黒川さんはブックメーカー投資のスクールを開いていますよね。様々な教え子がいる中で、うまくいく人は何が違うんですか?

黒川:簡単に言うと、自己分析できるかどうかです。自分の性格だとかベットの傾向を、客観的に見られることですね。

それと「1ドル100回」を実際にやると、ある程度の傾向はわかってくるものですが、そこに気がつけるかどうかも、やはり「投資をしている自分」を客観視できるかどうかにかかっているんだと思います。

何も考えずに勝った負けたに一喜一憂していると、増えたり減ったりという状態からなかなか抜け出せません。  
(後編につづく)

『ラクラク・かんたん・超楽しい! ブックメーカー投資入門』(秀和システム刊)

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