人は成功するときもあれば、失敗するときもある。
大切なのは物事がうまくいかなかったときにどうするかだ。例え失敗したとしてもクヨクヨしているだけならば事は進まないだろう。
いや、そもそも失敗なんかないのかもしれない。
あるのは「成功」と「学習」だけ。
そんなことを教えてくれる本がある。精神科医の西脇俊二氏が人生を自分の思うように好転させるために必要な潜在意識を紹介する『人生は0.2秒で変わる』(ワニブックス刊)だ。
■学習ができれば「失敗」は存在しなくなる
西脇さんは、もし失敗があるとしたら、同じような不成功を何度も繰り返してしまうことだと述べる。
もしうまくいかないのなら、改善や学習を繰り返しながら、次の手を打っていけばいいだけの話なのだ。また、失敗したときに「いいネタができたな」と捉えるというのもいいだろう。
西野氏は、何事においても「認知の変容」が大事だ、と語る。
「認知の変容」とは、精神科のカウンセリングで用いる手法の1つで、いわばポジティブ・シンキングにするということ。
財布に1万円入っていて「もう1万円しかない」と考えるか、「まだ1万円もある」と考えるか。まだ1万円もある、と考えた方がゆとりは持てるはずだ。
物事の受け止め方をちょっと変えれば、ネガティブな自分とオサラバすることができる。
■良いこと+新しいことを思い出す習慣をつけよう
もう一つ。ツキを引き寄せるための「グッド&ニュー」を紹介する。
24時間以内にあった良いこと(グッド)、もしくは新しい(ニュー)出来事を1分以内に1つ挙げる。
「10円拾った」「信号にひっかからずに会社まで来られた」など、なんでもよい。そして、言ったことに対して大げさに喜んでみることがポイントだ。
これを毎日実践していると、心がふんわりと温かくなって気持ちが明るくなる。
グッド&ニューを探し求めるアンテナを張ることで、思考の流れが変わり、普段であれば見過ごしてしまいがちな小さなことにも気づけるようになる。
いくつかある人生の転機で自分の思うように好転させるためにも、潜在意識をコントロールする方法を試してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
『人生は0.2秒で変わる』(ワニブックス刊)