1日7万のアクセスを超える人気ブログ「笑えるスピリチュアル」。このブログでは、さとうみつろう氏が普通の日常生活の中から人生が好転する方法や対人関係の法則、成功哲学などを発見し、毎日つづっているものだ。
そんなブログ記事の中から、笑えて、気づけて、深く納得できる逸話の数々を18話に厳選し、まとめたのが『笑えるスピリチュアル』(さとうみつろう/著、KADOKAWA/刊)だ。
著者のさとうみつろう氏は、大学卒業後、エネルギー系の大企業に入社。現代社会が抱える矛盾点に気づき思い悩み、「社会を変えるためには、1人ひとりの意識の改革が必要だ」と痛感。2011年、読むだけで魂が目覚める文章を目標に、ブログ「笑えるスピリチュアル」を立ち上げる。その結果、ブログは大評判となり、各種人気ランキングで1位となる。2014年、サラリーマンを引退し、全国各地でトークショー&ピアノライブを開催している。
■「“批判するヒト”を批判する“批判しない”ヒト」の矛盾
本書で紹介されている18話の中のひとつに、「批判するヒトを批判するヒト」というものがある。
「他人を批判することは一番ダメなことだ」と悟り出したときに、何かに批判している他人を見て、「どうして批判なんかするかね。私はもう、批判なんてしない悟りの領域にいるのに。かわいそうに。批判をやめればいいのに」と、「批判する」のはおかしいことだ。「批判しているその人」を批判しているのだから、これではまったく同じことである。
でも、実際よくあるケースではないだろうか。自分は批判をやめたから、批判している他人を批判するというパターンである。
そもそも「批判したらダメ」という言葉自体成り立たないということだ。なぜなら、それは批判だから。しかし、それをすることをダメとも言えない。要するに、「批判してはいけません」という矛盾のかたまりであるコトバに、違和感さえ覚えることができたならOKということだ。
メッセージは確かに自己啓発的なのだが、一つ一つのストーリーは笑えるし、自己啓発書の硬派なイメージとは程遠く、苦手な人も楽しめるだろう。
本書の最後には、「笑えるスピリチュアル」のファンであるイラストレーター・えもりあけみさんの絵はがきがついている。18の話を左脳で読んだ後に、想像力を膨らませてイラストを見つめて右脳でも理解できるようになるという。
本書で紹介されているような普段の生活の中でのちょっとした「気づき」が豊かな人生につながるのかもしれない。
(新刊JP編集部)
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