クリスマスイブは「聖なる夜」ならぬ「性なる夜」といわれるほどカップルたちが「励む日」だ。普段はオクテな彼女も、この日ばかりは期待に胸を膨らませて「ねぇ、イブの夜はお泊りできるんだよね?」なんて袖をつかんできて、男の股間を膨らませにかかる。かわいい彼女の期待に応えるためにも、“特別な日のエッチ”を最高の体験にしてあげたいと思うのが男心というものだろう。
しかし「最高のセックス」なんて、答えのない禅問答のようなもの。そんな永遠の問いに『いい男のセックスいい女のセックス―心と体から考える最高のSEX』(里中李生/著 三笠書房/刊)はシンプルなヒントをくれる。
■特別な日のエッチは、ラブホじゃなくて高級ホテル。間違いない。
「どうせやることは一つなんだから」とイブにラブホテルに泊まるのは残念ながらNGだ。著者の里中氏いわく、「高級ホテルでセックスすることは、人間にとって何が一番重要か分かる」。“人間にとって重要なもの”とは、すなわち“愛”と“リラックス”だ。
“愛”はどこだって育むことができる。しかし、“リラックス”は果たしてラブホテルにあるだろうか。思い返してみると、快適さよりも清潔感や演出に気を使ったラブホテルが多かった。しかも、冷蔵庫を開けると溢れんばかりの大人の玩具、そして部屋には不気味な木馬のオブジェ、無造作に置かれたノートには他のカップルが書いたであろう生々しい肉筆や、下品なイラストが描かれていた。ここに“リラックス”はない。
一方、高級ホテルはどうだろう。冷蔵庫の中は高級シャンパン、オブジェはセンスのよいアンティーク品だ。窓を開けて夜景を眺める心地よさも、24時間のルームサービスも高級ホテルならでは。中にはお付きの医者が待機しているところだってあるのだ。これなら万が一パートナーが快感のあまり失神しても、はたまたアソコが抜けなくなるという困った事態になっても対応してくれるはずだ。
■特別な日のエッチは男にとっては辛い辛い&辛いものなのかもしれない。
ホテルに泊まったら雰囲気作りもそこそこ、抱いて、抱いて、抱きまくり、何なら翌朝もチェックアウトギリギリまで抱いてあげるのが男としての務めだろう。しかし、一度でも惰性になったらすべてが無意味。男たるもの一晩中全力投球で励むべきだ。
男がもっともセックスに対して積極的でいられる状態とは、精力がありあまっているときだ。その状態を保つためには「射精をしないで終わりにして、次の日も、ムラムラ感を残しておいた方が元気が出るし、彼女に対する思いも強まる」(里中氏)という教えがある。
まさに目からウロコだ。男という生き物は、絶頂に達してスッキリすると、女に対しての興味は一気に薄れ、いわゆる「賢者モード」になる。給料をおろしたての時は、ラーメンのスープを残して屋台を出ても惜しくないのと似ているが、これを踏まえて考えると、男は「イカない」に越したことはない。万が一、パートナーが「一緒にイッてほしい」などと空気を読まずにリクエストしてきたら、イッたふりをするのが男の作法というものだ。それが彼女のためになるのなら。
最高のセックスを求めて高級ホテルまで予約して、イクこともできないのは本末転倒な気もするが、パートナーが喜んでくれるならそんな苦労も惜しくない。“特別な日のエッチ”は、男にとっては辛い辛いものなのかもしれない。
(新刊JP編集部 えいすけ)
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