新刊JPで配信中のネットラジオ『ASUKAと心菜の「あすからココナッツ書店」(営業中)』。キラキラフライデーのコーナーではブックアイドルがイチオシする本を紹介。
今週の配信ではASUKA(あすか)が勧める心理学に関する一冊をピックアップしているので、その一部始終をお送りします。
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優月心菜:今日はどんな本を持ってきたんですか?
ASUKA:今日は、さくら剛さんの『困ったココロ』(サンクチュアリ出版刊)という本です! さくら剛さんは、海外体験を綴った旅行記や小説を書いている作家さんなんですけど、この本は、かんたんに言うと「心理学」がテーマです。
心菜:心理学!
ASUKA:そうなんです。さくら剛さんは、色々あって引きこもり生活を送っていた時期があるそうなんですけど、なんとかその殻を破って世間へ進出していこうと、1年を超える長い旅に出ます。しかし、旅先では現地の人々との交流を避け続け、出国前と一切変わらない貧弱メンタルで帰国。一人旅をしても変わらなかった貧弱メンタルを変えるためにどうしたらいいか? そう考えて出した答えが「心理学を学ぶ」ことだったそうなんです。
さくら剛さんは、心理学を学んだことで「そこに答えが見つかった」ということを書いています。その見つけ出した答えの数々が本に書かれているので、いくつか紹介していきますね。
まずは、「場の理論」です。
これは、「自分の立場を変えることで、自分も変わっていく」という心理学に学んだ手法です。さくら剛さんは本の中に「自分は引きこもりである」とか、「腹痛マスターである」ということをよく書かれていました。しかし、そういう設定を作ってしまったばかりに、自分でどんどん協調するようになっていって、無意識のうちに今まで以上に部屋からでなくなり、お腹が痛くなってくる。自分で作った設定にどんどん寄っておって、その通りになってしまったんです。
さくらさんはこれに気づいてから、自分の“設定”を考え直し、自分の立場(ポジション)を変えることで、気持ちを切り替えられて、外にも出るようになったそうです。
心菜:あー、すごく分かります。思い込みって怖いんですよね…。
ASUKA:もう一ついきましょう! 「フレームの調整」は同じものでもどう見るかによって印象がガラリと変わるというものです。たとえば、「小さなトマト」を、「大きなプチトマト」と思うことで妙に嬉しくなれたり、「髪の毛が薄くなってきた人」は、「髪の毛の多い坊主頭」だと思えばいい、とか。こんなふうにポジティブな言い方をすれば、聞こえ方が変わって、受ける印象、見えてくる世界も違ってくるんじゃないかというお話です。
こんなふうに、気持ちの整理が付けやすくなるもの、恋愛に活用できそうなもの、仕事に役立ちそうなもの、人間関係が円滑になりそうなもの、コミュニケーションに役立ちそうなものなどがたくさん書いてありました。心理学というと難しそうに感じられるかもしれませんが、面白くて、読みやすい本です。笑いながら読んでいるうちに心理学が学べちゃいました。
(あすからココナッツ書店/キラキラフライデー「ASUKAのイチオシ本」)
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「あすからココナッツ書店(営業中)」とは?
本が大好きなアイドルによるネットラジオ。ASUKA&優月心菜が、毎週1冊ずつイチオシの本を紹介。新刊JPにて配信中
http://www.sinkan.jp/idol/index.html
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