6月28日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、ゆとり世代代表の一人として、お笑いコンビ8.6秒バズーカーのはまやねんが出演した。しかし、打ち合わせの際に帽子やサングラスを取ろうとせず、番組スタッフに指摘されても最後まで帽子とサングラスをつけたままという一幕があった。
あなたの職場にも眉をひそめたくなるようなゆとり世代の社員はいないだろうか。彼ら世代独特の発言や行動は、ときにジェネレーションギャップという一言で笑ってすませられないほどトラブルを生じさせる。
彼らの特性を踏まえたうえで叱ることができれば、そのようなトラブルは回避できる。そこで今回は『部下を育てるリーダーが必ず身につけている 部下を叱る技術』(片山和也/著、同文館出版/刊)のなかから、ゆとり世代の叱り方を紹介しよう。
■叱られた理由をはっきりと説明する
“ゆとり世代”とは具体的にどの世代を指すか。ここではひとまず、2010年以降に入社した新卒新入社員ということにしよう。彼らの特徴の一つに「叱られることに慣れていない」といったものがある。
著者の片山氏によれば、彼らの多くは叱られ慣れていないがゆえに、こちらが叱ると反射的に「はい、すみません」 と謝り、それで話を済まそうとする。なぜ叱られたのかを理解しないまま放置してしまうため、同じようなミスを繰り返すことも珍しくない。そこで叱る側に求められるのは、「叱った理由をはっきりと説明してあげる」ということになる。そうすることで初めて、彼らはなぜ自分が叱られたのかを納得するからだ。
■成長意欲を刺激する叱り方を心がけよう
「成長志向が強い」というのも“ゆとり世代”の特徴。彼らは目先の金銭や出世を重要視しない代わりに、自分自身の成長には貪欲という傾向がある。この特性を踏まえれば、「そんなことでは出世できないぞ」という叱り方はよろしくない。「そんなことを続けていては、いつまでたってもプロになれないぞ」と叱る方が効果的なのだ。
『部下を育てるリーダーが必ず身につけている 部下を叱る技術』を読むと、「価値観が違いすぎる」と嘆く前に、できることはまだあると気づかされる。叱り方を少し変えるだけで職場の人間関係が良好なものになるなら試してみるのも悪くないだろう。
(新刊JP編集部)
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