美容というと、どうしてもエステや化粧品に目がいきがちですが、忘れてはいけないのが食事です。
いうまでもなく、日々の食事は自分の体を作るものですし、食事の内容は肌の調子に直結します。ダイエットにかまけて必要な栄養を摂らず、偏った食事をしていると、それはそのまま自分の肌に戻ってくるのです。
では、「肌を美しくする食生活」とは一体どのようなものなのでしょうか。
『肌のきれいな人がやっていること、いないこと~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法』(菅原由香子/著、あさ出版/刊)によると、美肌のための食習慣のポイントはたったの2つ。
・酵素を摂取すること
・腸内環境を良くすること
これだけです。
でも、これだけでは具体的に何をどう食べればいいかわかりませんよね?
■消化・吸収・代謝・排泄…すべてに必要な「酵素」
食べたものの消化や吸収、そして代謝や排泄まで、そのすべてにかかわるため、体にとって欠かすことのできないのが「酵素」です。
酵素は体内で作られるものなのですが、一生のうちに作ることができる酵素の量は限られているといわれ、また年齢を重ねるにつれ減っていきます。
だからこそ、日々の食事で酵素を補わないといけないわけですが、酵素は熱に弱く、加熱すると失われてしまうのが問題点です。
酵素自体は、野菜や肉、果物などどんな食べ物にも含まれているので、それらを加熱せず「生」で食べること(たとえばステーキならウェルダンでなくレアにするなど)で、酵素を効率的に摂取できます。特に果物には酵素が豊富に含まれているので、毎日意識的に果物を摂ることをこころがけましょう。
■悪玉菌が増えるNG食習慣
腸内環境についての話になると、必ず出てくるのが「善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)」「悪玉菌(ウェルシュ菌、大腸菌など)」「日和見菌」の、3種類の腸内細菌です。
この3種類はどんな人でも持っていて、善玉菌3:悪玉菌1:日和見菌:6の割合が健康的だとされています。
しかし、食習慣によってはこのバランスが崩れて、健康と美容双方に悪影響を及ぼします。特に「砂糖の摂りすぎ」「動物性タンパクの摂りすぎ」「大食い」などは、悪玉菌を増やしてしまう、まぎれもない悪習。心当たりのある人は改めた方がいいかもしれません。
美容においても健康においても、まず最初にくるのが「食」であり、食習慣の整備なしにこれらは手に入りません。
本書の著者で皮膚科医の菅原さんが、医師としての知識に加えて、20年以上も悩んでいた肌荒れから解放されたという自身の経験も生かして作り上げた美肌をキープする秘訣は、食生活をはじめとして、化粧品の選び方やお風呂の入り方など多岐にわたります。
乾燥など肌トラブルの多い冬でもすべすべの美肌でいたいもの。本書はその助けになってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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