業務のほとんどがパソコン、さらにスマートフォンでメールや情報をチェック…というように、目を酷使しているビジネスパーソンは多いはず。でも、目を休めようにもそう長い時間を取ることはできません。
このままではどんどん疲れ目が進行して、頭痛などの原因になってしまうかも…。
でも、目が疲れている感覚はあるものの、まだまだいけると思ってそのまま仕事を続けている人もいるでしょう。しかしその無理が目を悪くしてしまうことにつながります。
『目がよくなって心も体も超スッキリ! 0.2から1.5までアップも!カンタン視力回復法』(今野清志/著、三笠書房/刊)は、中医学の視点から目の健康を保つための方法が書かれた一冊。
今回は本書の中から、目の疲れている度合いがわかる7つのチェックポイントをご紹介します。ぜひ、チェックしてみてください。
(1)きちんと酸素をとり込めているかチェック
「中府」とは、鎖骨の下から指1本下がった位置を肩に向かってたどり、腕のつけ根との境目のくぼみにあるツボ。ここを軽く押して痛みを感じた場合、目も体も酸素不足になっていると今野さんはいいます。酸素不足に陥ると、栄養が行き届かなくなり、体や目のトラブルを引き起こす原因になります。
(2)どの程度「酸欠」になっているかチェック
親指の爪の生え際にある「少商」というツボは、気のエネルギーが湧きでるポイントです。右手で左手の親指のつけ根を、軽くはさむように押してみましょう。押して違和感やにぶい痛みがあれば、かなり酸素不足が進行しているといえます。
(3)眼球の弾力性をチェック
今野さんいわく、目を酷使している人や目が悪い人は、目の周囲がかたくなっているといいます。
目を閉じて、上から中指でそっと眼球全体を押してみましょう(ただし、ギュッと強くはおさないように)。やわらかくぷよぷよした大福餅よりかたい場合は、水晶体の硬化が進んでいる可能性があるといい、白内障や緑内障などの目の病気になる危険性が高まるおそれもあるとか。
(4)視野の欠損をチェック
痛みがなく発見が遅れがちな緑内障。片目の視野だけ欠けることが多いため、同じ景色を片方の目ずつ、順番に見るこのチェックが必要です。
右手で右目を隠し、左目で見てから、次に左手で左目を隠し右目で見ます。ただ見るのではなく、目をグルッと一周させて、あらゆる角度で見えない範囲がないか確認してください。どちらかが見える範囲がせまい、ボヤけるといった症状が出る場合、かなり進行していると今野さんは警鐘を鳴らします。
(5)お腹のかたさをチェック
お腹のかたさでわかるのは、内臓が硬化しているかどうか。おへそを中心に半径10センチくらいの円を、両手の中指を使って時計回りに押していきましょう。
押した部分がまわりより1センチほど凹む強さで、息を吐きながら3秒間押し込んで、ゴムまりのような弾力を感じれば、胃腸はかたくなっていません。
(6)自律神経をチェック
アキレス腱とふくらはぎの筋肉の境目の部分にある「承山」というツボは、どんな刺激を与えても痛みを感じる部分ですが、自律神経が相当乱れていると、押したときに痛みを感じにくいといいます。
自律神経と目の状態は密接に関係するため、すぐにこの本で紹介されているトレーニングをしてほしいと今野さんは言います。
(7)「老眼」チェック
20メートルほど先にある看板などを数秒見つめてから、手もとにおいた本の活字など、細かい文字などに視野を移します。数秒たたないとピントが合わない場合は、老眼の進行の可能性があるそうです。今では若い人でもこの症状が出ることが増えているそうです。
いかがでしたでしょうか。
本書のメソッドは、「中医学」と、「ツボ」や「経絡療法」の知識を融合させ、「跳ぶ、さする、押す、たたく」などのカンタンな動きを通して、目の改善や視力の活性化ができる方法を教える一冊です。
目は私たちにとってとても大事な部分。酷使している分だけ、ケアが必要です。そのためにも、まずは自分の目の状態を理解することが大切。その上で、自分にあったメソッドやトレーニングを実践してみてください。
(新刊JP編集部)
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