嫌なことがあって気持ちがふさいでいたり、悩みを抱えていても、ほとんどの人は次の朝になったらまた仕事や学校に行かないといけません。どんなことがあっても、朝はすっきりした気分で目覚められるように、その日にあったことはその日のうちにリセットしておきたいところです。
このリセットに「お風呂」は大きな役割を果たしてくれます。
『人生の悩みはお風呂で消える』(角川学芸出版/刊)によると、湯船に浸かる時間をケチらず、一日のリセットに使うことで、悩みに振り回されることのない、ゆとりのある人生になるとしています。
では、お風呂の中でどんなことをすれば上手に気持ちの切り替えができるのでしょうか?今回は本書の著者、小山竜央さんにお話をうかがいました。その後編です。
―「一日のリセット」ということ意外に、「明日へのフォーカス」も大事だとされています。明日のこととなると考えるのが憂鬱になってしまう人もいると思いますが、ここではどんなことを考えればいいのでしょうか。
小山:今日の悩みを解決して、一日をリセットできていないから明日のことを考えるのが憂鬱になるんです。先ほどの「リセット」さえきちんとできていれば、憂鬱になることはないはずなんですよ。
この本を通して伝えたかったのは「明日を今日より少し良くしよう」ということです。毎日、お風呂でその日を振り返って何が良くて何が悪かったのか、改善できるところはどこかと考えるのを365日続けられたら、人は大きく成長できるはずです。
―小山さんがお風呂に浸かってどんなことをされているのかを教えていただければと思います。
小山:特別なことはしていないですよ。笑顔の練習をして、あとはゆっくりのんびり、一時間くらい浸かっています。
「こうしなさい」という手順はないので、あまり難しく考えずにリラックスしてお湯に浸かっていただきたいです。そうすれば頭の中に色々なことが浮かんでくるはずですから。
ただ、デジタル機器は一切持って入らないこと。僕はアイデアを書きとめられるようにノートとペンだけ持って入ります。基本的にはそれだけですね。
―お風呂の中では新しいアイデアも湧いてくるものですか?
小山:そうですね。普段、忙しいといくつかのことを同時進行で考えてしまったりするのですが、お風呂だと邪魔の入らないところで一つひとつのことを集中して考えられるので、問題の解決策もアイデアも出やすいと思います。
―最後になりますが、人生にモヤモヤしている人や悩みを抱えている人にメッセージをいただければと思います。
小山:まずは携帯とパソコンを見ないことです。情報が入ってきすぎてかえって悩みが増えてしまいます。そしてお風呂に浸かることです。30分以上ぬるま湯に浸かってのんびりしながら、自問自答すればほとんどのことは解決しますよ。
担当編集・伊藤氏:個人的にものすごく頭のいい人や才能がある人、人一倍がんばっている人ほど、悩みや不安に押しつぶされそうになっている人が多いと感じていて、そういった人にこそこの本を読んでいただきたいです。
今感じている不安や心配事がほとんどは取り越し苦労なのだということに気がついていただければ状況はよくなっていくはずですし、そうなればこの本を出す意味はあるのかなと思いますね。
(新刊JP編集部)
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