『GO』『SP 警視庁警備部警護課第四係』などの代表作を持つ直木賞作家・脚本家、金城一紀氏原案の警察サスペンス「BORDER」。
頭に銃弾を受け、生死の境をさまよったことにより、死者と対話できる能力が身についた刑事・石川。この石川というキャラクター設定だけを活かし、テレビドラマ・小説・コミックの3つのフィールド、3つのストーリーで大展開される。
前代未聞の、この「BORDERプロジェクト」の全貌を明かす公式PVが、公開され、大きな反響を呼んでいる。( http://bit.ly/PBMWjP )
テレビドラマ版の「BORDER」(毎週木曜よる9時~テレビ朝日系で放送中)では、死者と対話できる特殊体質を持つ刑事を小栗旬さんが熱演! 自ら脚本を担当した金城氏は、小栗が演じることを念頭に石川という主人公を作り上げた。監督は、『相棒』『探偵はBARにいる』の橋本一氏。金城一紀と橋本一という豪華タッグにより、どのような物語が生まれるのか、要注目だ。
そして小説版『BORDER』〈KADOKAWA/刊〉は、金城氏の原案をもとに、気鋭の作家・古川春秋氏が書き下ろした。小栗旬さんの写真が入った期間限定カバーで、全国書店にて大きく展開されているので、すでに見かけたことがある人も多いだろう。
主人公は警視庁捜査一課の刑事・石川安吾。主に殺人事件の捜査に従事している。真面目で実直だが、それなりの野心も持ち、警察官という職業に誇りを感じている。そんな石川は死者と交信ができるという能力があった。死んだ人の姿が見え、対話をし、意思の疎通が図れる。石川はこの能力を「コネクト」と呼んでいた。
この能力を身につけたのは4か月前。ある事件に巻き込まれ、石川はこめかみに銃弾を受けた。一度心臓が止まったが、蘇生処置を受けて息を吹き返し、5日間生死の境をさまよった。奇跡的に一命を取り留めたが、銃弾は頭蓋骨を半周して、脳の浅い部分、脳底動脈付近に留まったままだ。そして、入院中から、病院で亡くなった死者の姿が見え始め、刑事として復帰してからは、死者と「コネクト」して対話できるようになっていたのだ。
そして、都内の高架下トンネル内で起きた不審な惨殺事件が起きる。被害者の男は全身を刺されていた。現場に駆けつけた石川は、捜査員にまぎれ、場違いなサラリーマンが立ち尽くしているのを見つける。周囲に聴き取られないよう、その男に小声で囁いた。
「あなたを殺したのは誰ですか?」
「ヤングエース」で連載中のコミック版は、『死刑囚042 』『おっとり捜査』などの小手川ゆあさんが手がけており、コミックス1巻が全国書店にて絶賛発売中。コミックオリジナルキャラクターの警察研修生・遥南(はるな)を加えて、様々な事件に臨む石川の活躍を描く。
金城氏の原案が、ドラマ、小説、コミックという3つのフィールドで、どのような物語として展開されるのか。
この壮大なメディアミックスを楽しむために、まずは石川安吾の物語を、小説で読んでみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)
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