会社員をやっていると、仕事ができる人ほど「いつか独立したら食べていけるかな」と、会社を辞めてフリーランスになるという選択肢が頭をよぎるはずです。
しかし、ご存じの通りフリーランスとして生きていくのは簡単なことではありません。スキルやノウハウさえあれば食うのには困らないと考えているなら、それはまちがっています。当たり前といえば当たり前ですが、フリーランスの働き方は会社員のそれとはまったく違うのです。
では、フリーランスとしてやっていくための働き方とはどんなものなのか?
『フリーで働くあなたを成功に導く101のルール』(中山マコト/著、中経出版/刊)から一部紹介します。
■クライアントを喜ばせるな
組織を離れて個人で活動するようになると、仕事をくれるクライアントのありがたみをより一層感じるようになります。その結果、クライアントの方にばかり目がいってしまうことになりがち。
もちろん、クライアントは収入をもたらしてくれる大切な存在なのですが、そのクライアントがなぜあなたに仕事を頼んでいるかといえば、それはエンドユーザーのためです。
だからこそ、仕事を受けるからにはクライアントにとってのエンドユーザーのために何ができるかをクライアントと一緒に考えないといけません。
そうなると、時にはクライアントにとって耳の痛い意見を言わなければならない場面も出てくるはずですが、そこは臆せずに言うことが大切です。たとえそれで嫌われてしまっても、長期的に見ればその方がクライアントの信頼を得やすくなるはずです。
■焦って営業すると逆効果?
収入が保証されていないフリーランスは、どうしても「稼げるうちに稼げるだけ稼ぐ」という考えになってしまいます。必然的に隙あらば営業しようということになるわけですが、これは効果的ではありません。
急に売り込みをかけられて喜ぶ人はいません。焦って自分の仕事を売り込む前に、まずは仲良くなることが先決です。親しくもない人のセールスは逆効果になることだってあるのです。
■安易に借金をしない
フリーランスになると、当然収入はいい時も悪い時もあります。この波をできるだけ小さくすることが成功の秘訣なのですが、これはかなり大変なこと。基本的には収入は不安定です。
これを考えると安易に借金はできません。たまたま仕事がうまく行っている時期だからといって、うっかり会社員時代と同じ感覚でローンを組んでしまったりすると、後々収入が下がって支払いが滞ることも考えられます。
いいことも悪いことも全て自分に返ってくるフリーランスは、リスクが高いと同時に魅力的でもあります。
本書で紹介されている101つのルールを頭にいれておけば、不要なリスクは取り除くことができますので、独立を考えている人やすでに独立している人は参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)
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