テレビや雑誌などで、芸能人や著名人が「夢を持とう」を呼びかけているのを見たことがあるという人は多いはず。
基本的に、私たちの社会では何か大きなものに向かって努力することはいいことだとされています。しかし、子どもならともかく、自分の能力や才能の程度がわかってしまっている大人は、「夢はでっかく!」「目標は大きいほどいい」と言われても白けてしまい、「どうせ自分には無理」とかえってやる気をなくしがち。
特別な才能も能力もない「普通の大人」はどのように夢や目標を持てばいいのでしょうか。
今回は『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(横須賀輝尚/著、角川学芸出版/刊)から、その秘訣を紹介します。
■「成功」を定義する
もちろん、大人だって人生で「成功」したいはず。しかし、ただ漠然と成功を目指していても、成功することは決してありません。そもそも「成功」とは人によってまちまちであり、年収1000万円を超えたら成功という人もいれば、健康ならば人生成功という人もいるはず。
つまり、「成功」したいのであれば、まずすべきことは「自分にとって成功とは何か?」を定義すること。その定義がそのままあなたの「目標」になるのです。
■いきなり「大きな夢」や「大目標」を描かない
前述の通り、いきなり大きな「夢」や「目標」を掲げても、自分で自分のやる気を削ぐようなもの。やはりはじめは、達成した自分がイメージできるような、現実的な目標を立てた方がいいのです。
その時は
1.経済的要素(どれくらいの年収を実現させたいのか)
2.人間関係的要素(誰とどんな関係を築きたいのか)
3.社会実現的要素(世の中とどう関わりたいか)
4.享楽的要素(お金がなくてもやりたいことは何か)
という4つの要素で考えると、自分なりの「成功」が見えやすくなります。
■どうしても目標が決まらなかったら…
そうはいっても、なかなか目標を決められない人も多いはず。
そんな人は、「とりあえず決めてみる」という方法がおすすめです。たとえ暫定であっても「目標」が決まらないことには、行動を起こすことができません。それならば、とりあえずでも目標を決めてしまって、そこに向かって行動しながら適宜見直していけばいいのです。
そして、この時は「1.経済的要素」を優先して目標設定するのがベター。何だかんだ、ほとんどの問題はお金で解決できてしまいますからね。
本書では、エリートではなく、特別な体験も、特別な知識もキャリアもない「普通の人」である著者がビジネスを成功させ、一人立ちしていく過程で身につけた成功法則が明かされています。
ここで紹介した「目標設定」はそのごく一部。本の中には「自分でもできるかも!」と心から思える考え方やノウハウが詰まっており、「普通の人」が自分なりの成功を実現するための助けになってくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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