春に近づくにつれて、少しずつ暖かくなってくる時期ですが、そんな今だからこそ気をつけたいのが「腰痛」です。
この時期は気温が高くなってくることで、体がよく動くように思えますが、それは誤解。体はまだ冬の寒さで硬くなったままなのです。これを知らずに体を動かすと、筋肉がついてこれず、腰痛を発症させたり、悪化させたりしやすいのです。
そして、
「家事や育児の際に腰が痛い……!」
「仕事で重い荷物を持つことが多くてぎっくり腰になってしまった」
「マッサージや整体に行ったのに腰痛が良くならない」
など、すでに腰痛に悩まされているのなら手軽で効果的な治療法があります。
『腰痛は歩き方を変えるだけで完治する』(酒井慎太郎/著、アスコム/刊)は、整形外科医として数多くの患者を治療してきた著者が、腰痛に苦しむ人に効果的な改善方法を授けてくれる一冊。
その方法とは「1日5分、正しいフォームで歩く」(さかい式関節矯正ウォーキング)というもの。拍子抜けするほど簡単な方法ですが、試してみると驚くほどの効果が実感できるはずです。
ここでは本書から抜粋して、さかい式関節矯正ウォーキングのやり方を紹介します。
■さかい式関節矯正ウォーキングの基本フォーム
まずはリラックスして正しく立ちましょう。頭を上から引っ張られているイメージで、後頭部・肩甲骨・骨盤(お尻)、かかとが一直線になるように立ってください。
正しく立てたら、歩幅を大きくとってゆっくりと歩き始めましょう。このときのポイントは4つ。
・前かがみにならないように、重心を7割くらい後ろに残す。
・後ろの足の股関節とひざ関節がまっすぐに伸びきるように。
・下を向かずに、目線はまっすぐ前方に。
・かかとで着地し、親指の付け根で蹴る。
大切なのはフォームをこまめにチェックすること。ウォーキング友達をつくって、アドバイスしあうのもいいかもしれません。
■キモは“ふくらはぎ”
「さかい式関節矯正ウォーキング」を行うと、最初はふくらはぎに負担を感じるかもしれません。
でも、このふくらはぎこそが、「さかい式関節矯正ウォーキング」のキモ。
ふくらはぎは第2の心臓と呼ばれるほど、血流改善に重要な役割を担っています。というのも、心臓から押し出された血液が足の先まで届けられた後、重力に逆らって血液を押し上げるときに活躍しているのが、ふくらはぎなのです。
「さかい式関節矯正ウォーキング」を行う際は、ふくらはぎを意識して歩いてみてください。後ろの足のひざと股関節を伸ばし、足首にぐっと力を入れると、ふくらはぎが引き締まるという副産物も得られるはずです。
いかがでしたか?
腰痛は快適な日常生活の大敵。
本書には、今回紹介した「さかい式関節矯正ウォーキング」の他にも、様々な腰痛改善エクササイズが図解されていますので、慢性的な腰痛に悩まされているという人は一読してみると、自分に合った改善方法が見つかるはずです。
(新刊JP編集部)
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